「電気は発電所に帰ってくるんですよ」

 

仕事場からの帰り道でもっと錯綜した風景があるけど、このところ天気の悪い日が続くので無料素材に頼りました

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先日見学に行った、柏崎刈羽原子力発電所で
案内役の人がそう言ったのを聞いて
反射的に「ああ、プラスとマイナスがあるからね」
そう思ったのではあるのですが
これが意味するところ、電気が流れる理屈について
今までまったく考えたことも無かったことに気がついたのでした

あのね、水道だったら浄水場からパイプを通って
需要家のところまで水が流れて行き
そこでバルブを開けて必要分だけを使うわけですね

途中枝分かれしてはいても
植物の根っこのように、とにかく最後は行き止まりだと思うのですよ
これはきっと都市ガスも同じだと思うんです

ところが、電気というのは回路が循環しなくっちゃいけないんですよね
電源と器具が輪になってなくっちゃいけない
つまり、懐中電灯がワタクシの掌の中でやっていることを
商用電力というのは新潟と東京に離れてやっているわけですよ
...非常に乱暴な較べ方ですが

だから「電気は発電所に帰ってくる」という言葉にはうなづいたのです


でも、ここから判んなくなっちゃんですよ
何がっていうと「電気の実態って何?」ということ

水道やガスの場合は、末端でパイプから取り出して消費するわけですから
元の部分で追加して送り出してやるわけですね
これは理解できます。使った分を足す

ところが電気は戻ってくるわけです
いや、エネルギー不変の法則があるから、使った分は減っているわけですが
その使った分てのは何よ? 電子の数?

とにかく新潟で100発電して、東京で80消費したから
戻ってくる電気は20、という考え方でいいのか悪いのかがよく判らないのです

もうひとつよく判らないのは
水道やガスの場合、極端な話、誰も使わなければ流れが止まるわけでしょ
バルブを開けてパイプの外に出てゆかないんだから
電気も同様に止まるのでしょうか?
でも、電気というのは使っていようがいまいが電線の中にしか存在しないんですよ
われわれは電線の周りに熱や光や電磁波を発生させて、それを利用しているのですから
  おっと、光も電磁波の一部でしたね
だから使おうが使うまいが、常に流れているのではないでしょうか?

日頃かんたんに「電力を消費する」と口にしているのですが
この、消費される電力って、何なんでしょうね?

発電所の見学に行って
原子炉がお湯を沸かす仕組みは理解したけど
肝心の電気について、何も判らずに帰ってきたボンクラであります


書き終えて考えたんですけど、水道やガスも経路が循環してるんじゃないかと思います
あちこちで蛇口を開けたり閉めたりじゃ圧力の変動があるから
それを逃がすために循環させる必要があるんじゃないかな...休むに似たりの素人考えですが