幽霊本
図書館の蔵書目録には載っているし、現在「貸出可」の状態なんだけど
書架まで行ってみると現物が無い、ということがたまにあります
もちろん、まさに今、誰かが借りようとカウンターに向かっているとか
逆に返却手続きを終えたばかりで書架まで戻っていない
という可能性もありますが、たいていの場合いつ行っても無いのです
ということは、これはもう誰かが正規の手続きを経ずに借りていったということですね
言い換えれば「白昼堂々と窃盗におよんだ」ということです
と言い切ろうとして、もうひとつの可能性に気がつきました
それは「間違った場所に置かれている」ということです
図書館職員だって生身の人間ですから
返却を受けた本を書架に戻すときに分類ラベルを見間違うことだってあるでしょう
うっかりワタクシの興味の無いジャンルの棚に置かれてしまったら
ちょっと見つけることは困難になります
ふと、我が町の図書館は「自宅からネットで取り置きを頼める」ことを思い出しました
貸出中の本だけではなく、貸出可の本も予約できるのです
このサービスを使えば、図書館の職員が書架から取り出してくれますから
本来あるべき場所に無い本も、あちらさんが責任を持って探してくれるのではないか?
そう思って今月10日に自宅から予約を入れたのですね
折りしも翌11日から15日までは秋の特別整理休館でした
きっと蔵書を点検して正しく並べなおすのでしょう、ちょうどいい機会です
で、今日は21日です
16日は定期休館日でしたが、17日の開館から数えて5日目ですよ
ちっとも「本の用意ができました」というメールがこないので
こちらから予約状況をチェックする画面にアクセスしてみたら...
図書館は紛失を認めたのでありました
もしくは探索を放棄した...のかも
実はこの本、仕事場のある町の図書館も持っておりまして
今日、帰りに寄って借りてきました
で、こっちの図書館にも
前から読みたいし、誰も借りていないはずなのに
何度行っても書架に現物が無い本があるんですよ
...今日も無かった
コメント
雀屋
ウチの近所の図書館でもありますね。あるはずなのに無い幽霊本。
図書館内で読みふけっていて、本を借りずに帰る人で、明らかに適当な棚に戻してるよね!?って人、居ますよね。
本が行方不明になるのは、そういういい加減な人のせいかと思ってましたが・・・そうか窃盗もあるなぁ、きっと。
一冊丸ごとじゃなくても、ページが千切れてたり、書き込みがあったりとかね。余りにひどいと返却時に言うのですけど。
最近、そういう本が増えた気がして。なんか哀しいです。
まつお
▽雀屋さん
大学の図書館は雑誌以外は完全閉架式で
目録で探した本をいちいち職員に頼んで出してきてもらう方式でした
...だったと思う。利用した記憶が無い (^^ゞ
こういう図書館では幽霊本は出ないだろうけど
本と出会う楽しさというものがありませんね
ところで、あの幽霊本の予約はワタクシが自分で取り消さない限りは
ずっと残ったままになるのでしょうか?