六合村の初春

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昼間、昔買った本を探しに実家に行ってきました
案の定お目当ての本は見つからなかったのですが
  古本屋に売ったような記憶があるんですよ
代わりというわけでは無いけど、こんな本を見つけてきました

20年くらい前に野反湖のコンサートに3年続けていったことがある
とは何度か書いていますが
それ以外にも夏休みにキャンプに行ったり、秋には尻焼温泉に行ったりと
あの頃は六合村に関心があったのです
だからこの本も、たまたま入った古本屋で見つけて買い求めたのでしょうね
...持っていたことをすっかり忘れていました


忘れていたくらいだから
正直なところ、今のワタクシが持っていてもその価値が生かせません
もっと六合村に深く関わって、六合村を愛している人に持っていてもらうほうがいい
そう思って、いったん家に持ち帰ってきました

すっかり色が変わった箱から出してページをめくると...

てっきりこの本全体が六合村のあちこちを訪ね歩いた画文集だと思っていたのですが
短い随想文に絵が添えられたエッセイ集でした
その中のひとつの文章が本の題名になっていただけ (^^ゞ
そして思い出したのです
古本屋から買って帰ってきたときも、この勘違いに気がついて
そしてそのまま書棚の隅に置いたままになっていたことを

箱入りというのは今書いたとおりですが
絵も、別の紙にカラー印刷されたものを空白のページに貼り付けるなど
非常に丁寧に作られた本です
  限定500部発行で163番というスタンプが奥付に押されています

まぁ、それでも本の題名にまでするのですから
「六合村の初春」という一文が著者にとって思い入れのあるものには違いありません

ご希望の人がいらっしゃいましたら差し上げますのでメールでお知らせください
送料はワタクシが負担します


『六合村の初春』
画:水谷 淳
文:萩野公剛
富士短期大学出版部・昭和49年刊


あと一週間足らずで新しい年がやってきますが
行政単位の名前としての「六合村」が迎える初春は
次回が最後になるんですね

でも、ワタクシは地域の呼称として「六合村」と言い続けると思います
来年の8月21日、胸ときめかせて訪ねて行くのは、やっぱり「六合村の野反湖」ですよ

     富士見峠に木枯らし吹いて 弁天山に別れを告げる
     今日の寒さもいで湯につかりゃ ポロリ小唄もわいてくる
     ふるさと見つめ希望に満ちて 語り明かす若者たち
     ふわり雪ん子空から落ちて 白い花咲く六合の冬

(「六合の四季」より/詞:松本今夫)