自筆・手書きの運転免許

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むかし、流行りましたねぇ

今週初めに運転免許証の更新をしたわけですが
新しい免許証は本籍欄が空欄になって
まぁそれはプライバシーの保護という観点もあるのでしょうが
だったら、デザインを変えて本籍欄そのものを無くせばいいのにね

  免許証に埋め込まれたICチップに本籍や顔写真のデータがあるそうです
  だから表面だけを改竄しても顔写真が違っているのでバレてしまうとか
  ただし読取装置は、いずれ民間の金融機関や商店にも設置されるでしょうが
  今のところ免許センターに4台と、各警察署に1台ずつだそうで(埼玉県)
  ...あ、帰りに試してくればよかった

今の免許証はクレジットカードサイズですが
以前はもう一回り大きく、申請書の一部を撮影したものを印画紙に焼き
それをラミネートして作られていました...よね > 同年代の人

更新の手続きをしに警察に行くと
業務委託されたのであろう交通安全協会のオバさんがいて
手数料を払うと、古い免許証を見ながら申請書を書いてくれたものでした
そして免許証に使う部分だけはボールペンではなく和文タイプライターを使い
バランスの取れたレイアウトで記入してくれたのです...いやぁ、手馴れたものだ

ところが、あるときワタクシは手数料を払う際に
「交通安全協会には入会しません」と言ったのですね
だって会費を払った見返りって、しょぼいビニールの免許証ケースと
次回の更新をお知らせするハガキだけなんですよ

  今は公安委員会が直に通知のハガキを送ってきますが
  当時は交通安全協会の会員サービスとして
  更新のときに自分の住所を書いたハガキを預けておき
  次の更新が近くなると送ってきたのです
  ...途中で引っ越し、一年経って転送してもらえなくなったら意味無いだろうが

もちろん会費はそれだけでなく、地域の交通安全運動に役立てられたり
そしてたぶんこのオバさんの給料にもなるのでしょうが
生意気な若造だったワタクシは、入会を拒んだのですよ
すると、そのオバさんは申請書をワタクシに寄越して

「自分で書いてください」

なんと、更新の申請書を代書するというのは
交通安全協会の会員に対するサービスだったのですね
だから会員じゃない人は自分で書きなさい、と

いったん家に持ち帰ってゆっくり書いてきますってワケには行かなかったので
仕方なく、そのへんの記入台の上で書きましたよ
普段使ったことが無い戸籍どおりの旧字体なんか、どんな字だったっけ?

というわけで、その頃の運転免許証は
氏名、本籍、現住所などがヘタクソな手書き文字で作成されているんですよ

今はコンピュータに記録されたデータを基に作られていますから
それこそ交通安全協会なんか入らなくってもいいような気がしますが
ワタクシも大人ですからね、地域社会のためにちゃんと入会して会費を払ってます
貰ってもどうせ使わずにゴミになってしまう免許証ケースは
「いりません」と受け取りを辞退してきました