常務さんは自転車に乗って

 
ネットでニュースを見ていたら
日本生命で女性営業職員出身の常務執行役員が誕生したそうですね
以前にはブックオフでパートタイマー出身の社長が誕生したこともありましたが
  もちろんパートから一気に社長に抜擢されたのではなく
  正社員、平取締役、常務取締役を経たわけですが

現場を知る人が経営陣に加わることは大切だし
すでに他の会社でもやっていることなのですから
こういうことがニュースになるというのは
報道する側も含めて、女性を低く見ていたということなのかもしれません

ということを言いたいのではなく
見出しにあった「生保レディー」という言葉がどうも馴染めないんですね
だって日本生命なんですよ
「ニッセイのおばちゃん」と言いたいじゃないですか...ワタクシの世代としては

子供の頃、夕方テレビを見ていると、あのコマーシャルソングをバックに
ニッセイのおばちゃんが自転車に乗って笑顔を振りまきながら走っているシーンは
まさしく日本のふるさと、原風景というものだったように思うのです
それが「生保レディー」と呼ばれるようになってスーツ姿で歩くようになり
なんだかよそよそしくなってしまったように感じるのはワタクシだけでしょうかね
今やシミュレーションソフトを入れたノートパソコン持って
名刺には「フィナンシャルプランナー」なんて肩書きが入って
こちらが恐れ入るやら緊張するやらです

...という話をするつもりでもなかったんだよなぁ、もともとは

あのコマーシャルの中で
ニッセイのおばちゃんは自転車に乗ってあの町この町を走っているのですが
実際のところ、演じている役者さんは自転車に乗れなかったという話があるんですよ
だから撮影のときは台車の上に自転車を固定して
スタッフがカメラに写らないように押して走っていたという...

今で言う都市伝説みたいなもので
真偽のほどはさだかではないのですが
 


   
<日本生命>初の女性常務…生保レディー出身
 日本生命保険は2日、矢崎妙子執行役員(62)が25日付で常務執行役員に昇格する人事を発表した。矢崎氏は「生保レディー」と呼ばれる女性営業職員出身で、同社では初めての女性常務。他の大手生保でも例がないという。  矢崎氏は71年に入社。千葉副支社長や千代田支社長などを歴任し、07年3月に執行役員に就任した。一貫して営業畑を歩み、営業成績で全国のベスト10に入ったこともある。  生保業界は少子高齢化で新規契約が伸び悩んでおり、既存顧客をつなぎ留めるのが課題。日生は営業現場に精通する女性幹部を登用することで、経営に現場の声を反映させる狙いがありそうだ。
3月3日 毎日新聞