蛇腹レンズ

 


花フェスタのときは
イベントを愉しむよりも、花の写真を撮りたいなと思っていたので
久しぶりに『Lensbaby 2.0』を持ち出しました

これは一昨年の秋から暮れにかけて
イルミネーションとかジオラマ風写真とかに興味を持ったときに知ったレンズで
鏡筒が蛇腹になっているのを利用して
マクロレンズやシフトレンズの面白さをお手軽に愉しもうというレンズです

  本来、シフトレンズは建物などを見上げたときの歪みを解消するレンズですが
  これを逆手にとって、わざと歪ませた写真を撮ろうというものですね


お手軽なぶんだけ、チープなレンズでありまして
まぁそこが楽しいのでもあるのですが
とにかく、ひたすらマニュアル操作になります


まず、ピント合わせが大騒ぎです
レンズ先端に近いところにあるフランジを指で押さえ
蛇腹を伸ばしたり縮めたりしてピントが合う位置を探すのですが
なにせ樹脂製の蛇腹ですからね、元に戻ろうとするわけです
  新しい機種では任意の位置で固定できるらしい
そこをグッと押さえながら、でもなかなか固定できないので
蛇腹を細かく動かしたり、自分の体全体も前後に動かして
ピントが合った瞬間にシャッターを押しているわけです

蛇腹(もしくはカメラそのもの)を前後に動かしてピントを合わせるのですが
鏡筒を曲げてやることでシフトやチルト効果が出せるわけですね


で、オモチャみたいなレンズだけど、これがけっこう明るいんですね
名前の通り、f値が2.0もある
ですから絞りが必要になるのですが、これもマニュアル
なんと、レンズの前にマグネットがついていて
ゴム磁石で作られた絞り板をこれで半固定させるのです
付属していたのが左から、f2.8、f4.0、f5.6、f8.0
そして下の段が自分で作ったモノで
これを使うとこんな写真が撮れるのですね


しかしまぁ、デジカメだから使う気になるけど
これがフィルムだったら、気に入った一枚が撮れるまで
相当なコマ数を無駄にしているでしょうなぁ