不気味な交通量調査?

 
今朝、仕事場に向かう途中
熊谷市内で交通量調査...とおぼしきことをやっておりました

「おぼしき」だなんてハッキリしない表現をしたのにはワケがあります
ほら、普通見かける交通量調査って交差点付近に数取器を並べた机を置いて
車種別方面別にカウントしている様子を思い浮かべるのですが
今朝のは違うんですよ

交差点ごとに腕章を巻いた人が、クリップボードを持って立っているんです
大きな交差点だけではなく路地の入り口のようなところにもいるから
市街地の中心部では10数メートルごとに配置されているわけですね
走っているクルマから見ると、ほとんど並んでいるようなものです

そして、ワタクシがその前を通り過ぎようとすると
調査員がこちらを覗きこんで、マイクのようなものに向かってしゃべるんですよ
最初は無線機かと思ったけど、ICレコーダーだったのかもしれません
あれだけの台数で無線使ったら司令局は大忙しですもんね

走っていてだんだん怖くなってきました
だってワタクシがどちらに曲がろうが真っ直ぐ行こうが次の人が立っていて
マイクに向かってなにやらしゃべり始めるんですもの
「手配中のクルマは星川通りを直進中」「駅前を北に向かいました」「了解...来ました」
なぁんて、行動を追跡されているみたいですもん
まるで自分が不条理なサスペンスの登場人物にでもなった気分です
筒井康隆さんの若い頃の作品にありそうなシチュエーションだなぁ

おそらくワタクシだけではなく
他のドライバーもそういう目に遭っていると思うのですが
どういうわけか今朝は前後につながって走るクルマがおらず
他のクルマがどうなっているかがよく判りません
そうなるとますます街中総出でワタクシの行動を監視しているように思えるのですよ


市街地のゴチャゴチャしているところを抜けると、調査員もまばらになり
国道に出たらもう姿が見えなくなりました...やれやれ、どうやら解放されたみたいだな

やがて仕事場近くの大きな交差点に近づくと
脇の歩道でパイプ椅子に座っていた男たちがこちらを見ながら立ち上がり
腕章を巻いた手に持ったマイクを口に近づけて...

ひぇ~! 勘弁してくれぇ~!!