手のひらの上の地球

 
ここ数日、一気に寒くなってストーブの心配をしていたら
今度は週末に台風がやってくるという

「だから異常気象なんだよ、地球温暖化のせいだよ」

すぐにそういうふうに結論付ける人がいて
そう言ってしまえば誰もが納得しそうなんだけど
天邪鬼のワタクシは、そう簡単に決め付けちゃっていいのかな
と思ってしまうのですね

「だって、子供の頃はこうじゃなかった。
 四季折々の変化がきっちりしていたし、夏はここまで暑くなかった」

でもね、地球の歴史は45億年って言うじゃないですか
人間の子供の頃から今に至る時間なんて
それから見たら一瞬にも満たない時間ですよ
過去には何百年何千年も雨が降り続いた時代だってあったろうし
これくらいの気象の変化なんて、変化とも呼べないかもしれないじゃない

よしんばこの先このまま何千年何万年と気象が変化してゆく前触れだとしても
45億年の時の流れの中の自然なサイクルの一部かもしれないじゃないですか
つまり異常でもなんでもなく、予定された地球の一生なのかもしれません

最近時々そんなことを思うんですよね

もちろん「暑くてかなわんかった」という気持ちは
ワタクシも人一倍持っていますよ
でも、これはこの時代に生まれてきた宿命じゃないか
そんな気がすることがあるんですよ

「いや、自然な地球の歴史ではなく、人類の文明が地球を壊しているのだ」

そういう人もいるでしょう
でも、地表に生命が生まれ、それが高等生物に進化して
やがて文明を持ち、それが地球を破壊する...というところまですべて
はじめから仕組まれていた「地球の歴史」なんじゃないかなぁ

だからといって諦めちゃいけないんだろうけどね