昨日は天皇誕生日でした

 
昼休みにネットのニュース
昨日行われた天皇陛下の会見の内容を読んでいたのですが
その中で2点ほど印象に残ったことがありました

 クニマスについては、私には12歳の時の思い出があります。  この年に、私は、大島正満博士の著書「少年科学物語」の中に、田沢湖のクニマスは酸性の水の流入により、やがて絶滅するであろうということが書かれてあるのを読みました。そしてそのことは私の心に深く残るものでした。それから65年、クニマス生存の朗報に接したわけです。

天皇は今年の猛暑やらノーベル賞やらの出来事を取り上げ
個々に「心を痛めた」り「うれしく思った」りしているのですが
非常に不謹慎な言い方かもしれないけど
それくらいのことは、そこらへんの会合の挨拶でも
「昨今は中国や朝鮮半島の情勢が不穏当でありますが...とりあえず今日は乾杯」
とやっているのと大差無いように思うのでありますが
これは65年前に読んだ本の話が出てくるからすごいですね
宮内庁の役人だって、ここまで勝手に作文はできないでしょうから
これはもう先日のニュースで「にわか」に喜んでいるワタクシとは年期が違います
それと同時に、昭和天皇から秋篠宮につながる「血筋」を深く感じたのでありました

 加齢のことですが、耳がやや遠くなり、周囲の人には私に話をするときには少し大きな声で話してくれるように頼んでいます。テレビのニュースなどで、アナウンサーの話していることは分かるのですが、他の人の会話はかなり字幕に頼ります。アナウンサーがこんなに分かりやすく話してくれているのかということを、以前は考えたこともありませんでした。

最近ワタクシがテレビを見なくなった理由のひとつに
「よく聞き取れない」というのもあるのですね
ぽっと出のタレントの言葉が聞き取れない
アニメなんかも酷いもんで、唇が読めないから余計わからない
ニュースだって記者が直接しゃべるのは臨場感があるかもしれないが聞きにくい
もちろん天皇同様に加齢というワタクシ側の事情もあるのでしょうが
アナウンサーとか舞台出身の役者とか「話して聞かせるプロ」が少なくなった
そんな気がしていたので「わが意を得たり」という気分です
...おっと、天皇に対してそんな大それたことを言ってはいけませんね

  アナウンサーがこんなに分かりやすく話してくれているのかということを
  以前は考えたこともありませんでした

この謙虚な言葉に深く感動したのでありました

 私も高齢者の一人として、私の経験した加齢現象の一端に触れましたが、加齢による症状には、年齢の若い人にはなかなか想像のしにくいことがたくさんあるのではないかと思います。高齢化が進む今日の社会において、高齢者への理解がますます進み、高齢者へ十分配慮した建物や町が整備されていくことを切に願っています。