猫も杓子も

 
この前のブログ記事で「猫も杓子も」と書き 
猫連れよりも犬連れが多かったと続けたのですが 
もちろん本来の言葉の意味は「誰も彼も」という慣用句です 

落語で長屋の八っつぁん熊さんが 
「たいそうな人出だった。猫も杓子も出ておった」
と言うご隠居さんに向かって 
「猫は動物で足があるから出歩けるだろうけど、しゃもじが自分で歩けるか?」 
とツッコミを入れる場面があります 
ご隠居さんは慌てずに 
「本当は女子(めこ)も赤子(せきし)という言葉なんじゃ 
 女や子供もいたということで、老若男女、大勢おったということじゃな」 
と説明するのですね 

落語というのは案外ためになることを言うので
ワタクシはこれが語源というか、由来だとこれまで信じておったのですが
本日このたび、ちゃんと調べてみようという気になりましてネット検索をしてみたところ
どうやら「間違ってはいないけど、合っているとも言い切れない」
つまり「諸説入り乱れて正確な語源は未詳」だそうです


『語源由来事典』というサイトによると...って、著作権の関係で丸写しは避けますが
猫には、
  禰子(ねこ)...神主を意味する
  女子(ねこ)...女性のこと
  寝子(ねこ)...寝る子
  猫(ねこ)...どこにでもいる動物から転じて「ありふれたもの」の象徴
杓子には、
  釈子(しゃくし)...僧侶をあらわす
  弱子(じゃくし)...子供を意味する
  赤子(せきし)...赤ん坊のこと
  杓子(しゃくし)...毎日使う道具ということから転じて「ありふれたもの」の象徴
などの言葉が転じて慣用句になったのだろうということでした

ま、高尾山でしたら、禰子はともかく釈子は大勢いらっしゃるでしょうし
女子といえば、あれが昨今流行の「山女子・山ガール」と呼ばれる人たちでしょうか
ショートパンツやミニスカートで歩いている女性を何人か見かけました
  ちなみに「カメラ女子」「鉄道女子」など「なんとか女子」という言い方は
  ワタクシ、生理的に大っ嫌いです
  「女子アナ」も駄目。「女性アナウンサー」でなければ気持ち悪い