度量衡
先日、ATMでお金を引き出そうとコンビニエンスストアに入ったら先客がいて
それで機械が空くまで手持ち無沙汰に店内をウロウロしてたら
雑誌の棚に置いてあったこの本が目に留まりました
...ちょうど財布に、アンケートの謝礼で貰ったクオカードが入っていた(笑)
『モノの「単位」で知る世の中のカラクリ』
「単位」に的を絞った雑学本です
だから雑誌の棚でチラッと見つけて、ポケットに小銭があったから買ってみるか
そんな些細なきっかけで買ってしまう本だと思うのですね
新聞で書評を見て、わざわざ買いに行くような本ではないと思うのです
...あ、「内容」ではなく、購入の「動機」としての話ですよ
こう書いちゃうと、ワタクシがここで感想を書くのも余計なことみたいですね (^^ゞ
ちなみに、上の画像をクリックすれば Amazon にジャンプします
「東京ドーム1杯分って、実際、どれくらいの量?」
「師団、連隊、班...軍隊はどんな単位で動いている?」
「トウガラシの辛さをはかる単位があるって本当?」
など、ひとつの話題が見開き2ページくらいの文章で並べられていて
都心を電車で移動中ならひとつの項目を一駅くらいで読めちゃうから
そういう意味でも雑誌感覚の雑ネタ本ですね
電車から降りて訪ねる用務先で世間ばなしのネタにしてもいいです
で、第2章になるとこんな話題が出てきます
「いつから放射能の単位はキュリーからベクレルになった?」
「放射線量の単位グレイとシーベルトの関係は?」
「地震の時によく聞く単位ガルから何がわかるのか?」
「マグニチュードが1上がったときの地震エネルギーの大きさは?」
なかなかタイムリーですね
むしろ、この解説本の企画が膨らんで
この本全体になってしまった気もするくらいです
ワタクシの場合はマイカー通勤で、もっぱら内勤のデスクワークですから
移動の合間に電車の中で読むわけにもゆかず
もっぱら寝床でページを開いているのですが
二つ三つ読んだところで眠ってしまい
「いつも蛍光灯つけっぱなしで...」とツレアイに怒られています
500円が手ごろな価格かどうかは人によって違うでしょうが
これだけの雑ネタを提供してくれるなら安いものだと
ワタクシは思いましたね...それに支払ったのは貰い物のクオカードだったし(笑)
ところで、1秒間の定義って知ってます?
今は「1日を24時間で割って、それを60分で割って...」ではないんですよ
秒は、セシウム133の原子の基底状態の二つの超微細準位の間の
遷移に対応する放射の周期の9,192,631,770倍の継続時間である
毎日の新聞で話題になっているのはセシウム137ですが
同じセシウムでも安定した133の方は、たいへん重要な役割を担っているのですね
それにしても、よくぞ91億9000万回というのを数えられるものです。1秒間にですよ
コメント
トチロウ
セシウム133ですね。
そういえば、学生の時に基礎物理か何かの本で見たような気が・・・。
(一応理系のワタシです)
9,192,631,770倍、などと半端な倍率、誰が決めたのでしょう?
私だったら100億倍に決めます。
しかし、そうすると、1秒と1日のカンケイがややこしくなる、か?
まつお
▽トチロウさん
そもそもフィート(フット)とか尋などのように
人間の身体や自然にあるものが基本になっていて
それを普遍・不変のものに置き換えたわけですから
半端になってしまうのは仕方ないですね
そういえば1メートルというもの
最初は「赤道と北極点の間の長さの1/10,000,000」と
キリよく決めていたはずですが
今は「1秒の299,792,458分の1の時間に光が真空中を進む距離」
だそうで、これまたずいぶん半端なことになっています