知恵の輪をくぐり抜けて

 


久しぶりにクルマいじりの話題です

一昨日の夜、雨の中の帰宅途中で
ヘッドライトの電球が片方、切れていることに気づきました
昔はヘッドライトそのものが1個の大きな電球だったりしましたが
今は反射器とレンズが一体になったユニットに電球を差し込むタイプです
こういうのはカー用品店で明るさや色合いなど
気に入ったものを買ってきて交換するので
トランクルームに余分というか、予備を持っているのを覚えていたので
翌日の昼休みにでも交換しようと思ったのでした

ヘッドライトの電球交換なんて、たいした手間では...ないはずでした
以前ファミリアワゴンに乗っていた時は、しょっちゅう球を切って交換してましたから
ところが、最近のクルマはパズルのように隙間なく補機が詰まっています
手を差し入れて作業する空間がほとんどありません
ああ、関節の向きが逆だったら手首が回せるのに
なんて思いながら電球をセットしようとしていたら
なんとユニットの中に落としてしまいました!

そんな馬鹿な!
だって、そういうことが起きないようにソケット部には鍔がついてるんですよ
穴よりもソケットの方が大きいはずなのに、まるで知恵の輪のように
ふとした弾みで穴をくぐり抜けてユニットの中に落ちてしまったのです
仕事場の駐車場ですから手近にある道具や工具も知れています
引っ張り出すどころか電球に触ることさえできません

諦めて、仕事で付き合いのある修理工場に電話しました
社長がいるのを確認してクルマを持ち込みます
おそらく電話ではエンジンルームの下の方に落としたと思っていたのでしょう
「どこに落としたの?」「ここだよ、ここ」「...」

しかし、さすがに専門家
ほとんど動ぜず作業場の奥からマジックハンドみたいなものを持ってきて
電球を捕まえ、穴の入り口まで持ってきます
でもね、もともと穴を通り抜けないように作ってあるのですし
知恵の輪みたいに捻ったり回したり自在に手首を動かす空間がないのです
何度も穴の入り口で落としてしまい、なかなか取り出すことができません
「ああ、じれったい、いらいらしてくる」

社長はそう言って最後の決断をしました
いや、ワタクシもそれが一番手っ取り早いと思ったからここに来たのです
その方法とは、ヘッドランプユニットを外してしまうことです
ユニット単体にしてしまえば広い場所で、作業しやすいように向きを変え
比較的簡単に取り出すことができるはずなのです

でもね、ヘッドランプユニットを外すためには
まずパンパーを外さなくっちゃならんのです

ほんと、今のクルマっていろんな部品が相互に干渉しあったパズルです
ブレーキランプを交換するのにカーゴルームの内貼りを剥がしたり
消耗部品を交換するのに何で無関係のところをこんなにバラさなくっちゃなの
と言いたくなるようなことばっかりですよね
  カルディナのエアコンフィルターの交換は工具なしで5分とかからなかったが
  ステップワゴンではカーオーディオ装着に匹敵するような作業だった

ともあれ、無事に電球は取り出せて
バンパーのはずし方も見学できたのは収穫でした (^^ゞ

しかし、そのうちヘッドライトをハロゲン球からHIDに代えようかと思っているのだけど
狭いところに手を突っ込んでチマチマ作業するよりは
思い切ってヘッドライトユニットを外した方が楽だなと納得したのでした
それはそれでやりがいのある作業だけど
半日仕事のつもりで覚悟した方がいいだろうなとも思ったのでした


あ、写真はすべて直ったあと、今朝撮ったものです
修理中は、困ったなぁという気持ちと
早く直して仕事に戻らなくっちゃという気持ちでいっぱいでして
ブログのネタになるから写真を撮っておこうなんて考えまでは
思い浮かばなかったんですよ

...というわけで合成写真を(笑)