東京西部・酔狂列車

 


さて、トチロウさんお待ちかね、帰ってくるときの経路です
まぁ普通に考えて、最初は都心に出てちょっとぶらつき
上野か新宿から深谷に帰ろうと思ったのですね

で、特に電車の時間を気にせずに青梅の町、と言っても駅周辺ですが、を歩き
駅に戻ってきて改札を通り、最後に通路の写真を撮ってホームに上がったら
ちょうど東京行きの特別快速が...目の前でドアが閉まって出て行きました (^^ゞ
このあとは普通の快速や、立川行きの鈍行が続きます

そのとき、ふと気づいたのですが
都心まで行っても特にやりたいことがないんですね
秋葉原でPCの周辺機器を物色するとか、新宿の東急ハンズを冷やかすとか
C&Cに寄ってレトルトのカレーを買って帰るのは上京時の定番ですが
それだけで東京に向かうのもなぁ...快速ったって、吉祥寺までは各駅停車だし
考えたら、ここ10年くらいはライブとか講演会とか、何かメインのイベントがあって
そのついでに都内をぶらついているような気がします
それ以前は、たしかに街歩きそのものが好きで出かけてきたんですけどね

  もちろん、それだけが理由じゃないけど
  インターネットの普及に伴って気持ちが変化してきたような気もします
  いちいち出かけなくても情報は手に入るし、モノは通販で買えるしね

バルトが開くまで時間つぶしするのも大変だという気がしてきたら
立川に向かう道中でさえ長く感じてしまうようになりました
だもんで途中の拝島で八高線に乗り換えようという気まぐれを起こしてしまったのです
車内のアナウンスで川越行きの電車まで10分の待ち合わせだと聞いたのが
午後の酔狂列車の始まりです...いや、青梅に行ったこと自体が酔狂列車でしたね

拝島駅の売店でジュースを買い、八高線ホームの階段近くに美味しそうな駅蕎麦を見つけ
青梅駅で食べた蕎麦が店の雰囲気はよかったけど味がいまひとつだったので
ここで口直ししてゆきたかったけど、発車まであと5分
さすがに八高線は列車の本数が少なく、これを逃すと後に響きそうです
後ろ髪を引かれる思いで川越行きの電車に乗り込みます

箱根ヶ崎あたりで、横田基地の施設でしょうかねぇ
子供の頃に九州の春日原で米軍キャンプを脇を電車でよく通ったのですが
それを思い出すような風景があったり
入間では茶畑が見えて、そういえば狭山茶ってのがあったな
でも、「これが狭山茶だ!」って意識して飲んだことなないなぁ
東飯能では西武鉄道と併走して...あ、これが今のレッドアロー号かぁ...ちっとも赤くないぞ

などなど子供のように窓に張り付きはしませんが
それでも車窓風景をチラチラ見ながら久しぶりの列車旅を楽しみます
八高線自体は東京都の八王子と群馬県の高崎を結ぶ路線で
埼玉県の小川あたりから寄居、児玉とローカル線の風情が楽しめそうなのですが
  つまり、ウチの近所ってことだ(笑)
ワタクシが乗った「電車」は高麗川駅から川越線に乗り入れます
乗換えが要らないから楽だと思っていたら、高麗川駅で16分間停車
その間に高崎からの「気動車」もやってきて...こちらからの乗り換え客を待っていたのか?
ようやく走り出したと思ったら、次の武蔵高萩駅では3分ほど停まって
ここもやっぱりローカル線の旅でした

それやこれやで思ったよりも時間がかかっているので川越では途中下車せずに
そのまま川越線・埼京線・りんかい線経由の新木場行き電車に乗り込みます
ううむ、最近はいろんな線区に乗り入れるので、どこに向かっているのか判らなくなるなぁ

と言いながらも、最後の乗換駅となる大宮着
ありゃま、出発するときにあれだけ嫌がった大宮駅の地下ホームじゃないか
...しかも、階段を登らにゃならん。うっかりしてたなぁ (^^ゞ


最初から「乗り継ぎ旅行」を楽しむつもりなら
こちらもその気になって、昔取った杵柄とばかりに
乗った列車の型式やら編成、サボの写真など記録したんでしょうが
ふと思いついて、時刻表も見ずに適当に乗り継いできました
  それだけ列車本数が多くなったし、またそういう線区だったのでしょうね
そんなわけで沿線風景の写真も撮らずにきちゃってごめんなさい

でもまぁ青梅の町歩きも含めて、気まぐれ旅は面白かったです
...あ、本来は用務出張だったんだ