ふっかちゃんは好きだけど
ゆるキャラグランプリは嫌い
今年のゆるキャラグランプリは栃木県佐野市の「さのまる」君が1位だったそうですが
朝日新聞によると、市役所が700万円の予算を確保して選挙戦を展開したそうですね
そうですね、などと他所事のように書いていますが、わが町の「ふっかちゃん」も
いくら予算をつけたのかは知りませんが市役所が旗を振って
そこいら中にのぼり旗を掲げたり、市長自ら駅頭や事業所巡りをして
投票のお願いをしたそうです
なんで行政が大金かけて民間のイベントに乗らなきゃならないの?
どうもワタクシ、この辺が全く理解できません
...いや、ホントは解ってます
彼らが見ているのは、1位になったその先です
1位になればゆるキャラの知名度が上がります
当然出身地の名前も全国区になります
そうなれば、ゆるキャラの関連グッズだけではなく地元の特産物も有名になるし
観光客だって訪れてくれるでしょう...経済効果はン億円ですよ
なんだかなぁ
子供が(もちろん大人でもいいけど)お気に入りのゆるキャラに
「いつも君のこと好きだよ」という思いをこめて一票を投じるという
素朴で夢のあるお遊びじゃなくなってますよね
同じ人間が毎日投票できるというシステムも胡散臭い
もちろんワタクシもふっかちゃんが好きです
Tシャツも持ってるし、帽子にはバッジをつけています
町のそこかしこにふっかちゃんをあしらった看板がさりげなくある風景も好きですし
住民票や印鑑証明の用紙の片隅に描かれているのも好きです
つまり、町のマスコットとして
我々の暮らしの中に普通に存在するふっかちゃんが好きなのですね
それはグランプリで1位になろうがビリになろうが関係ありません
いや、むしろグランプリで有名になって
ふっかちゃんが「深谷のふっかちゃん」でなくなってしまうことを恐れます
というわけで、ゆるキャラグランプリが終わり
「投票おねぎしま~す」と言われることもなくなって
ようやくホッとしているところなのです
先日ふっかちゃんの絵がついたマウスパッドを買おうかと思ったのですが
ふっかちゃんの顔をマウスで擦りつけるのが忍びなくてやめました
キャラクター柄のパンツもそうだけど、使われ方を考えて欲しいなと思います(笑)
余談ですが、ワタクシ、ハラ君が不憫でなりません
ハラ君というのは深谷市にある幡羅遺跡のマスコットキャラクターで
ふっかちゃんよりも先に市役所のホームページに登場したと思うのだけど
市民の大多数がその存在を知らないのではないのだろうか?
1300年も前から深谷市に住んでいるというのに
特別住民登録もしてもらえていないのです。嗚呼
深谷市で特別住民登録されているのはふっかちゃんとフカニャンだけだった筈
この際ハラ君だけではなく、かめ吉やガリガリ君・ガリ子ちゃんも登録しよう
そうだ、ふーりっぷファミリーはどうなった?
コメント
トチロウ
「ゆるキャラグランプリ」
というビジネスモデルを考えた民間企業が
一番の勝者なのでしょうね。
しかし、700万円ですか。
その予算が通るところもスゴいことだと思います。
まつお
▽トチロウさん
1位になった後の経済効果を考えると
700万円は高い金額ではないかもしれませんが
それはもはや人気投票ではなく「投資」ですね
「ゆるキャラで町おこし」というのは
ゆるキャラと暮らす市民が明るく元気になることが第一で
そこから活力やアイデアが湧いてくるのが本筋だという気がします
ゆるキャラ自体がお金を稼ぐことではないと思うのです
行政がどこまでやるか、線引きが難しいんでしょうけどね