歴史的大雪

 


最大積雪量62センチ!
1896年(明治29年)12月1日に開設して以来
一度も移転せず同じ場所で観測を続けてきた熊谷地方気象台の
最高記録だそうですから、これは「記録的」より「歴史的」がふさわしいでしょう

最初はまだ事態がよく呑み込めていなかったんですよ
たしかに前日14日は朝から雪がちらついていたけどたいした降り様ではなく
いちおう手のすいた社員は3時に上がったのですが
ワタクシは5時過ぎまで仕事場にいたのですね
まぁ確かにだいぶ積もり始めてましたけど

  実は、その前の前の降雪時はけっこう昼間強く降って道が真っ白になったので
  やっぱり手すきの社員は3時に上がったんですよ、こりゃぁ大変だって
  ところがそのあと雪がやんで、なんと6時過ぎには道路が乾いてしまった
  そんなことがあったのですが、今回は早上がりの判断は賢明でした

で、翌15日、土曜日の朝です
早めに起きて雪かきをしないとクルマが出せないだろうなと思ってドアを開けたら
目の前がすでに雪の山でした。軒先でこれですから、その先は推して知るべし

ワタクシの家の立地ですが
もともと一枚の畑だった土地の真ん中に私道を通し
その両側に3軒ずつ住宅を建てたという、このあたりではよくある分譲地です
我が家は一番奥なので私道を20メートルほど通って4メートル幅の市道に出ます
そこを少し行くと25メートル幅の市道に出て
まぁここまでくれば雪が降っても平気なはずなのですが
今回は25メートル道路も含めてすべて駄目
夜明け前の暗がりの中でコトの大きさを思い知ったのでした

...とても8時の始業時刻には間に合いそうもない

サラリーマンの悲しい性で出社しなければと気持ちが焦るのですが
スコップでちょっとくらい雪をかっぱいてもどうにもなりません
それでも上司に「出社困難」のメールを打った時には
まだ数時間の遅刻で済むくらいに思ってたんですね
やがて仕事場の先輩から電話が入って、本日は臨時休業になったと伝えられ
ほっとすると同時に25メートル道路の更に先
この地域全体が雪に埋もれていることが想像できたのでありました


手前の桟に比べ奥のが重みでしなっています
これでも翌日、雪が半分くらいになった時に撮ったのですが

さて、あわてて仕事場に行かなくていいとなって一安心ですが
一つかがかりなことが...カーポートの屋根です
我が家のは片側で支持するタイプなのですが
仕様書によると積雪25センチ以上の地域では反対側に補助柱を付けておけ
みたいなことが書かれていました
25センチではなく30センチだったかもしれませんが
いずれにしてもすでにそれを遥かに超える雪が積もっています
ところが狭い土地ですから片側は母屋、反対側は隣家のカーポートに近接して
脚立を立てる余地も身体を乗り出す余地もありません
かろうじて前後方向から精一杯スコップを伸ばして届く範囲の雪を落とし
あとはキャンプで使っていたタープ用のポールを補助柱代わりにします
今はすっかりキャンプに行かなくなったのでかなりの道具を処分したのですが
先日のヒーターといい、このポールといい、残しておいてよかったと思いますね
そうそう、今回はスノーシューも使ってみましたが
降ったばかりの雪でしたので、これを使っても30センチくらい沈みました


  今回は近所で何棟もカーポートや自転車置き場の屋根が倒壊してました
  ここに住んで17年、いや近所の実家も含めるともっとですが
  初めての経験です



右折してあのクルマの後に続けるとは思えない

お昼くらいから近所の人たちも出てきて本格的な雪かきを始めます
初めは人が通れるくらいの幅でしたが、人数が集まるとすごいですね
夕方には車が通せる幅にアスファルトが出てきました
でも、外の市道はまだまだ雪まみれですし、25メートル道路は...
直進車の往来が作った、というか跳ね上げた雪が畑の畝のようになっていて
脇道から出ようとするクルマに土手のように立ちはだかっています
それを乗り越え、ましてや右折しようなんていうのは到底無理な状態です
朝になって果敢に挑戦する車が現れるのを待つことにしましょう

  実はワタクシも挑戦しました
  まずスコップで土手を削り、突撃
  スタックしかかるのを揉み出しで脱出しながら
  とりあえず道路を横切る轍を付けましたが
  軽自動車では右左折までは無理と判断し
  他のクルマが現れるのを待つことにしました

というわけで、この文章をタイピングしているのは日曜日の朝10時です
空には青空が広がり、気分はプラスであります
洗濯物も外に干したし、しばらくしたら買い物にでも行ってみようかと思います
お店に商品がどれくらいあるか、ですが