パリへの長い道

 


ワタクシが住んでいる地域は「市街化区域」にあたります
ですから固定資産税に加えて都市計画税というものを
ここに住んで以来ずっと払っております...18年になろうとしているのか
近所の実家だと40年くらいずっと払っているわけですね
にもかかわらず公共下水道が未だに通っておりません
何のための税金か、と思っても順番というものもあるでしょう
みんなでお金を出し合って、まず駅前、次に商店街
市街化調整区域と接するようなギリギリ町はずれは最後になるのかもしれません

ところが、その市街化調整区域、言い換えれば農村部には
「農業集落排水処理施設」という、ミニ下水道があるのですね

  流域人口を考えたら、無人の農地に最終処理場まで長い下水管を埋めるよりも
  処理場を各集落に分散させたほうが低コストなるって道理ですね

かくして前を見ても後ろを見ても
市街地にも農村部にも下水道はあるのに
わが住宅街には下水道がないという状況...だったのですが
来年度あたり下水道工事が始まるという噂を耳にしました

ま、そうなればなったで嬉しい反面
接続工事や毎月の料金負担で頭の痛いことになるんですけどね


...と、上の文章は実を言うと去年の秋ごろに書いてたんです
散歩コースの途中に排水処理場があって
そこを通る度にふつふつと思っていたことが溜まっていって
文章にしてみたものの、ブログにはアップしなかったのですね

年が明けて、いつもと違った道を散歩してたら
畑の中の道にヒューム管を埋めている現場があって
マンホールの蓋を見たら「おすい」とありました
え? これも農業集落排水なの?
流域人口ゼロじゃない...

もともとは記事としてアップするときは処理場の写真を付けよう
そう思っていたのですが、急遽これの写真を撮ることに決めて
ようやくこの文章が記事として日の目を見ることになりました
という次第です

「パリへの長い道」というタイトルも昨年から着けていたのですが
結果的に写真もそんな感じになってしまいました
ただし、道の奥に小さく見えているのは
「パリ」ではなく「パティオ」です

「パリ」の名前を持ち出したのは
ワタクシにとって「パリは下水道の本場」だからです


  そういや熊谷の本町、おまつり広場の近くの歩道に
  以前は下水道を見学できる入り口があった筈なんだけど
  いつの間にかなくなってしまいましたね
  覗いてみたかったんだけどな