ジャパンブルー

 


藍染体験、というものをしてきました

しばらく前に、とある地方の旅行ガイドを見ていると
藍染体験というのが紹介されていて
あ、やってみたいなぁと思うのと同時に
まてよ、近くでもやってるところがあるんじゃないか?
と思ったのがコトの発端でした

  埼玉県羽生市を中心とした地域は
  「武州藍染」と称する藍染が盛んで
  糸から染めて織った布で作る剣道着のシェアが大きいのです

でもって探したら
行田市にある『牧禎舎(まきていしゃ)』という施設が
毎日曜日に体験させてくれるということを知ったので日曜日(29日)に訪ねてみたのです
  仕事場が近いので、ある意味「地元」ですね。灯台下暗し


初体験だというのに、先方に用意してあるハンカチやバンダナではなく
いきなりTシャツをやってみようという厚顔ぶり
グンゼ製のTシャツをあらかじめ洋品店で買い求めて洗濯しておきました
  シリコン、は無いだろうけど糊や油を落としていくためです
ブランド名が刺繍されていて高価そうに見えるけど、税込み 480円でした(笑)


ごめんなさい、牧禎舎さんでの作業風景の写真はありません
だって両手は染液の入った甕の中ですもん。カメラ持てっこないでしょ
代わりに、後からやって来たグループの手元を紹介します
こんな感じで漬け込んで染めてゆくわけです


Tシャツを染めようと思ったときは濃紺一色のものにするつもりでしたが
それじゃぁ何の工夫もないみたいなので、絞り染めにしました
ただ、あちこちに模様を入れるのは煩くなりそうだったので
一発どぉんと...これね、糸や輪ゴムで縛るのではなく
その部分の生地を捻じるように絞って握っているだけ
YouTubeで見つけて気に入ったので真似してみました

本当は台風の衛星写真みたいに渦巻いた模様にしたかったんですよ
でも、YouTube でもそうだったけど、やっぱり放射状になってしまうんですね
  こうすれば渦になるかな、という方法のヒントを得ました
  板とクランプを使えばできそうです

そんなわけで、夏の夜空の花火みたいな出来になってしまいました
しかも、あんまり真っ白に抜けるのを嫌って
何回目かの染めの時にTシャツ全体を染め液に浸け込んで色を付けたので
風のない夏の晩、硝煙にかすむ花火ですね(笑)

あ、いま「何回目かの染め」と書きましたが
一度ではこんなに濃い色にはならないんです
5分くらい浸け込んだあと引き出して外気にさらし
  藍は空気に触れることで酸化して発色するんだそうです
それをまた浸け込んで...ということを5回くらい繰り返して染め上げたのでした


いやいや、こんなにマイペースでやらせていただき感謝です
藍染体験工房と称していますが
あぁしなさい、こぉしなさいと決められた手順を追うのでなく
あぁもできます、こぉもできます、工房貸すからご自由に
みたいな雰囲気があって
あとから来たグループの人たちもそれぞれデザインや技法などを考えて
わいわいと楽しくやっていました


また何かアイデアが湧いて来たら訪ねたいですね
楽しい体験をさせていただき、ありがとうございました

  帰宅して判ったのですが
  この日、当番の講師(と言っていいのかな)をしていた鈴木さんは
  ご自分の工房を持ってオリジナル作品を手掛けている作家さんなのでした
  そんな人にご指導いただき、重ね重ね感謝です