途中経過を報告すれば

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数日前
かつて『詩とメルヘン』という雑誌に自作の詩が掲載された
という話を書いて、恥ずかしいから見ないでね、と注釈を付けましたが
まぁ、たいていの人が写真を拡大して読んだのではないかと思います
...ワタクシも懐かしく読み返しました

で、あの中に「途中経過を報告すれば」という言葉が出てきて
その一行だけが前後の雰囲気と合わないんですね
自分で書いておきながら唐突感がぬぐえません
「途中経過」「報告」なんて堅苦しい漢語を並べていますし
そもそも旅行中に家族(もしくは友人・恋人)に電話をしているのに
こんな言葉を使うのはヘンですよね
「元気にしてるよと伝えれば」なんかの方が自然です

  自然すぎて面白みに欠けているかもしれませんけどね

どうしてこんな言葉を使ったのだろう?
そう思いながら、何度か読み返してみたら判りました
というか思い出しました

あの頃、このフレーズで始まるCMソングが流行ったんですよ
テンポのいいポップな歌でした
...読み返しているうちに、そのメロディになっちゃった (^^ゞ

調べたら当時ライオンという会社が出していた
『エメロンオイルリンス』というヘアケア商品のCMで
作詞が伊藤アキラさん
「かもめが翔んだ日」「南の島のハメハメハ大王」
CMだと「日立の樹」「パッ! とさいでりあ」「答一発! カシオミニ」
などを作った人でもあります...今の人は知らんか

で、「途中経過を報告すれば」の歌詞の中には
いろんなことがあったとか、いろんな人に会ったとかというフレーズがあって
単に流行のフレーズを一行お借りしただけではなく
そのあとに続く言葉を連想することによって
旅先でいろんな体験をしているんだな
という印象を与えてしまう効果があったんですね
...当時、そのCMを聞いている人たちにとっては

というわけで、ワタクシの年代以上の人であれば
この詩を読んでニヤリするかもしれませんが
若い人にしてみたら「なに、これ?」なんでしょうなぁ
そもそも赤電話で昼間、北海道から電話すると
10円玉ひとつで2秒半しか話せず
両替して用意しておいた硬貨を次々と投入したなんて
想像できない話でしょうからね...え? 赤電話も知らない?

  ちなみに、1982年12月に磁気カード式の公衆電話が登場し
  1995年3月にすべての公衆電話がカード化されたそうです
  そして今や、携帯電話の普及で公衆電話自体が減っています


ここまで思い出したのですから
ぜひとも当時のCMソングを聞いてみたいところですが
ネット上では今のところ音源が見つかりません
  YouTubeでは削除されていました
伊藤アキラさんの作品集がCDで出ているのですが
この曲は試聴対象から外れています
...作曲者もしくは歌唱者の都合でしょうか?
ワタクシが利用可能な近隣の図書館も所蔵していないようです

引き続き探してみることにしましょう
途中経過を報告すれば、目下そういう状況です