こぶとりじいさん
ええっと、夏、ワタクシのTシャツ姿を見ている人なら
おそらく気づいていると思うのですが
左肩、首の付け根あたりに小さなこぶがあります
変換して漢字で「瘤」と出してみたらまがまがしいので
ひらがなで表記することにします
自分自身が、あれっ? なんだろう? と思ったのは
もうどれくらい前になるのか思い出せません
とりあえず「20年くらい前」と言っていますが
それ以上になるのかもしれませんし、逆に短いかもしれません
気になったころ、職場の健康診断の折に
診察をしてくれたドクターに訊いたことがあるんですよ
「脂肪のカタマリでしょう。気にしなくても大丈夫だと思いますよ」
それ以来、病理的には気にしていなかったのですが
美容的には気になります
特にTシャツを着ると露出して、自分だけではなく
体面する人に不快感を与えているのではないかと思うし
シャツの襟がずれて着こなしが乱れるのも厭でした
とはいえここまでずっと来たのだし
もう歳だからこのままでもいいかな...と思う反面
死ぬ前にもう一度キチンとTシャツを着たいとも思うわけです
そう思っていると、この春になって
また少し大きくなった感じがして、ムズムズしてきました
そこで調べたら、どうやら正しくは「脂肪腫」と呼ばれるもののようです
えてして素人診断は医者に行って覆されるものです
切除するんだったら形成外科に行くべしとのことなのですが
形成外科の看板を挙げている病院って少ないんですよ
5月のとある土曜日
仕事も休みだったので市内のある病院に行ったところ
「ああ、形成外科は土曜日はやっていないんですよ、ごめんなさい」
赤十字病院は紹介状が必要だし混んでるしで面倒です
隣の熊谷市内にも検索の枠を広げたら
なんと仕事場の近所の病院が形成外科をやっていました
6月のとある土曜日
この日は仕事があったけど、午前中休みを取って
「皮下腫摘出術」執行の日取りを決めてきました
この病院では平日の午後が手術の時間となっているそうで
プレミアムフライデー、といっても自分で半日休んでですけど
休みの前の日を選んで手術を受けることにしました
よく考えたら、月末で週末ですよ
朝から忙しいのなんの...
仕事場から行くのでスーツを着て、マイカーで一人なのですが
手術が終わってすぐに帰ってこれるのかな?
麻酔で左手が動かせなくって、クルマが運転できなくなったら
電車で帰ってこなくっちゃだろうか? 駅まで歩くとどれくらいだろ?
なにせ大病や大怪我とは縁がなく
歯医者の麻酔で寝てしまった身としては
これは春うららで気持ち良かったからだと思います
「手術」という言葉の響きに一抹の不安を抱えてもいたのでした