こぶとりじいさん ホントにいよいよ手術

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まずは麻酔です
噂には聞いていたけど、この注射が痛い
このための麻酔をして欲しいくらい

数分経って
「麻酔が効いてるか確かめますね・・・判ります?」
そう言いながらドクターが尖ったものでつついているのでしょうか
ということをされているような感じがするんだけどよく判らない
判りませんと言ったら「じゃぁ始めます」だって
時々針で刺されているようなチクッという感じがするのですが
実際はメスで切っているはずですから、やはり麻酔が効いているのでしょう
身体を押される感じとか
ハサミなのかなぁ、プチンプチンという衝撃は伝わってくるのですが
刃物で切られている感じは判りませんでした
そうそう、ハサミなのか鉗子なのかは判らないけど
後頭部あたりに何度も落ちてきたような衝撃はありました
頭に被せてある布がキャンバス地のように厚いのはそのためか
薄い布だったら痛いもんねぇ

終盤に、ちょいと痛い部分があって麻酔を追加してもらい
  もちろん、それも痛かった
最後に縫合が始まったら、これがまたチクチクするんですね
でもまぁこれくらいは我慢して早く終わらせた方が得策かな

「音楽ください」

ああ、そういえば手術室に入ってきたときBGMが流れてたっけ
いつの間にか止まっていたことに気が付きました
再び手術室の中に静かで、少し明るい音楽が流れ始めました

「電気消してください・・・はい、終わりです」

「わざとモコモコに縫っています。その方が仕上がりが綺麗になるから
 ・・・少し時間がかかるけど」

縫合されるとき、細かくチクチクというよりは
大雑把に針を通していたような感触でしたが
このほうが「くっついた時に皮膚がツッパらない」
ということなのでしょう


ドクターやスタッフに礼を言って説明室でシャツに着替え
廊下に出てロッカーから上着を出し
1階ロビーの受付に行きます

「カルテが降りてくるまで少し時間がかかりますから」

ここでも待ち、です
なんだか手術そのものより待ってる時間の方が長いなぁ
ぼんやりと待っていたら
「見ましたか?」と声を掛けられました。看護師さんからです

何のことかと思ったら摘出物を見たかと訊ねられたのでした
いいえ、と答える前に彼女は瓶をワタクシの前に差し出しました
そこには先ほどワタクシの肩から摘出したモノが液体に漬けられており
「脂肪のカタマリ」という先入観があったので
てっきりプリンとかドロリとかしたものを想像していたのですが
意外にも白い表皮に覆われたような臓器を思わせるモノでした
大きさは、そう、ちょっと大粒の梅干しくらいですかね
このあと顕微鏡で検査をして、場合によっては大騒ぎ...
にはならないで欲しいものです

ようやく手術の明細が判ったのか名前が呼ばれ、払った費用は13,170円
  JASRACへのBGM使用料はありませんでした(笑)
処方箋も出ていたけど、どうせ化膿止めと痛み止めだろうし
今すぐ飲まなきゃというほど痛くもないので
ここの門前薬局で初めての客になって面倒な問診票書かされるよりは
いつも行ってる地元の薬局に行こうと思い...
そのまま家に帰ったって構わないんだけど
やっぱりキリが付かないまま仕事場を出たのが気分悪いので
いったん戻って1時間ほど仕事して帰ったのでした

「あ、この薬、ウチでは在庫していないんですが...」

いつもの薬局でそう言われてしまい、しまったと思ったけど
なんとか近所の薬局から融通してもらって
処方通りの薬が揃ったのでした

  ついでだから、抜糸の話につづく