夏休み二日目:樹を伐る
我が家の玄関先にあるハナミズキ
この家を購入・入居して間もなく植えた樹でして
言わば我が家のシンボルツリーなわけですが
植えたのが母屋に近すぎて
伸びた枝が軒にぶつかったり、落ちた葉が雨樋に詰まったり
けっこう手をわずらわされたものでした
まぁ、最初に植えた時点では丈も低かったから
そこまで考えが及ばなかったわけですね
また、数年ごとに枝が一本枯れたりもして ⇒ たとえばこんな
その都度枝を伐ったりしてきたのですね
そして、今年の春先にも枝が枯れたので
いつものように切り落としたのですが...
ゴールデンウィークの頃です。ちょうど花の時期ですね
ここ数年、樹勢が弱っているのか花芽があまりついていなかったのですが
今年は、そのわずかばかりの蕾も開かず
それどころか、気がついたら葉っぱがどんどん枯れてゆくではありませんか
あれれと思っているうちに、すべての葉っぱが枯れてしまい
自己防衛か、幹から噴き出した新芽も枯れてしまい
さらには樹皮が剥がれてきました
残念ながら、復活は見込めそうにもありません
ということで、愛着がありましたが切り倒すことにしました
休み前に知り合いに頼んで
ご亭主が所有している電動チェーンソーを借りておき
昼下がりに作業を開始したのですが、いやぁ...
頼んで借りておきながら文句を言うのもナンですが、切れない
実は、このチェーンソーは以前に一度借りて
直径5、6センチほどの庭木を何本か切ったことがあったのですが
あの時より切れ味が落ちている気がします
ハナミズキの太さが15センチ以上ということや
硬さが違うというのも原因かもしれませんが
思っていた以上に切れてくれないのです
ああ、思えば初めてチェーンソーを使ったときは
エンジン式で馬力もあったからでしょう
高さも5メートル以上あるカラマツをスパスパ切った記憶があるのですが
あれは夢だったのかなぁと思ってしまうほどです
それでも太い枝を落とし、柱となったハナミズキを
汗だくになって切り倒したのですが
それで終わらせるわけにはゆきません
焚火にくべるにしても可燃ごみに出すにしても
せめて玉切りにしておかなければなりません
これまで枝払いをした時だって
太い枝や中くらいの枝は50センチに切って束ね
小枝は剪定鋏で10センチくらいに切り刻んでポリ袋詰め
この作業が時間がかかって疲れるのです
でまぁ倒したハナミズキを切り分けようではないかと
横にしたままチェーンソーで切っていったのですが
ふとした弾みにソーチェーンが外れてしまいました。しまった
これまでチェーンソーなんて使うばかりで手入れをしたことがありません
工具箱からレンチを出してカバーとガイドを外し
構造を確かめながらソーチェーンをかけていったのですが
テンションの調整がうまくできずに、動かしたらまた外れてしまいました
試行錯誤の末、最後にテンションの調整をするのではなく
調整をしてからカバーのネジを締めればいいと気づきましたが
すでに結構な時間を費やし、全身汗まみれです
シャツを抜いて絞ったら汗がしたたり落ちたし
ズボンは、お漏らしをしたみたいに腰から下が外見で判る濡れ方だった
夕方は別の用事もあるので、以後の作業は日を改めることにして
シャワーを浴びたら...ああ、気持ちいい!
切り株は、少し長め(高め)に残してあります
ポット植えの花でも乗せようかな
伸びた部分が下に垂れて、根元の芝桜と一体化するといいな
それとも、ミニチュアの家でも載せてしまおうか
藤森照信さんが作った『茶室・轍』みたいに ⇒ これ