海辺の駅
 ~2018北海道03

さて、網走市街に入って昼食です
あらかじめツレは色々と調べていて
「網走では、ここでお昼を食べたい!」
...異を唱えたり我を通さないのが無難ですね

というわけで商店街にある『ホワイトハウス』というレストランに入りました
レストランと言っても庶民的なお店で、メニューが変わっているんです
「ビーフステーキとイクラ丼のセット」...なんという組み合わせでしょう
今朝は2時起きだからねぇ、がっつり食べたいよ。という気持ちと
北海道に来たからには海鮮だぁ! という欲求を両立させてくれるのです
まぁ、お値段もバカ高くはないので材料もそれなりですが
満ち足りた気持ちにはなれました

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それにしても
イクラ丼の方がウニ・イクラ丼よりお値段が高いのは腑に落ちません


食事を済ませて市街地を出ると、そこはオホーツク海
海岸に竿を立てて釣りをする人たちが目につきます

海を背景に家屋が点在する風景を見たら
シベリア鉄道で車窓にバイカル湖を見ながら走った風景を思い出しました ⇒ これ
そうだ、あの時は逆にここの風景を思い出したんだっけ

不思議な懐かしさを感じながら走っていたら
見覚えのある建物が目に入り、思わずクルマを停めてしまいました
...北浜駅です

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オホーツク海に一番近い駅
というよりワタクシにとっては湯沸湖のオオハクチョウを見るために乗降した駅です
いや、よく見れば建て替えられてはいるのですが
40年前に乗り降りした頃の面影を残しています
もちろん季節が違うからレールの向こうは流氷ではなく青い海
もう9月だというのに駅舎の脇にはハマナスの花がぽつんと咲いています
当時だってオオハクチョウを見ることに気を取られ
駅の様子なんぞあまり気にも留めていなかったはずなのに
とっても懐かしく感じてしまったのでした

さきほど列車とすれ違った石北本線とは違い
こちらの釧網本線は未だ不通状態でレールには錆が出ています
停電から一週間も経っているというのに...
  結局、運行再開にはさらに10日近くかかったようです

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晴れ渡った空の下で、静かに眠っている駅は
なんだか白日夢を見ているような気分でした

ワタクシ、鉄道路線では釧網本線が大好きなんですが
乗り降りした駅の中では、ここが一番好きだったなのかなぁと、この時気がつきました
何度も乗り降りした釧路駅に較べると
ここは2、3回くらいしか利用してないんですがねぇ

  以前(1982年)、朝日新聞の日曜版に原田泰治さんの絵が連載されて
  ここを描いた『海辺の駅』という作品を見て
  原田さんのファンになったものでした

しかし、釧網本線が通常通り動いていても
今回の旅程では、レンタカーを使うしかないですね
残念ですが

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