知床へ、一直線
 ~2018北海道04

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話はメルヘンの丘までいったん戻るのですが
そこでワタクシはウトロの観光船会社に電話を掛けました
スマートホンに着信の記録が残っていたからで
それは前日夕方の仕事中だったり、さきほど着陸前後の慌ただしいころだったりで
電話に出ることにできない、というか着信したことさえ気づかなかったのです
空港を出るときに気づいて、レンタカーの手続きを終えたら
こちらから電話しなくてはと思っていたのですね

先方の用件というのは予想した通りで
つまり、昨日のお昼にこちらから予約確認の電話をしたときは
申し込んでいた16時半の船に席が確保されていたのですが
そのあとキャンセルの電話が入って最少催行人数を割り込んでしまい
運航を取りやめることになったということでした
...まぁこれは飛行機の中で船会社のサイトにアクセスして判っていました
  機内でWi-Fiが使えるって便利ですね

電話は続きます
そこで相談なんですが、と先方が提案してきたことは
ワタクシがお願いしようかと思っていたことと同じでした

15時半発のルシャコースの船便は運航するので
ウトロ着が間に合うようなら、そちらに乗らないか?

ワタクシが予約していたのは行程1時間の硫黄山コースで
知床半島のサワリと夕日が見られればいいなと思ってのことでしたが
ルシャコースというのは行程2時間、さらに先に進んで
ヒグマがよく現れる海岸まで足を延ばすというものです

プランニングの時には2時間も船に乗っているよりは
サワリだけ見て、そのぶん資料館などに寄った方がいいと思っていたのですが
北海道に入ったらそれも面倒くさいなぁという気分になってきました
ツレの足があまり良くなく、歩く場面をなるべく減らしたくもあったし...

まぁ15時半の船に間に合うようにウトロに着けるかという不安もあったので
16時半の船を選んだという経緯もあったのですが、急げばなんとかなりそうです


北浜駅を出て、国道244号(通称、斜里国道)を東に進みます ⇒ Google MAP
そう、地図を見ると北海道では国道を番号ではなく地名をつけた通称で呼ぶようです
だから、最初に走り始めた国道39号は北見国道なのだそうです

オホーツク海と湯沸湖に挟まれ、釧網本線の線路に沿った道はほとんど直線
浜小清水駅前で右に折れ、少し先で左に折れて
つまり鍵の手のような進路で短い直線が続きます
止別駅入り口を過ぎるとカーブが現れますが、少し行くとまた東に向かって一直線
...で、この直線が長い

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斜里の市街地が近づいてきて交差点が増えたり家並みが左右に現れることで
ちょっと目立たなくはなってきているけど直線道路は続きます
南に進路変更する釧網本線を立体交差で越え
斜里国道自身も南東に進路を変えるのですが
直線道路は知床国道(334号線)が引き継ぎます

その知床国道も北東に向きを変える場所が現れるのですが
さらに2kmほど直線道路が続きます

全長約18kmに及ぶこの直線道路は『天に続く道』と呼ばれているそうで
そのいわれは、ワタクシが走ってきたのと逆向きに見ると
「まっすぐな道がはるか遠くまで続き、その先が天まで続いているように見える」
ことにあるんだそうです(トップの写真がそうです)

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というわけで、こちらもクルマを停めて振り返ることにしましょう
道路脇には展望台もありました
国道からは外れてしまう場所ですが、やはり観光客らしいクルマが来て
交通量がほとんどないのを幸いに、道路の真ん中で写真を撮ってゆきます


北に折れて坂道を降り、知床国道に合流
ここでまたオホーツク海を見ながらウトロを目指します

オシンコシンの滝は、ゆっくり見てられそうにないので
駐車場のトイレだけを利用して、とりあえずウトロへ
甲斐あって15時半の船の受付には少々余裕をもって到着できたのでした

ここまでの走行距離はおよそ130km
あと、民宿まで運転しなくっちゃだけど、それは近所だし
それまでは2時間ほど船で座って休めるので
やれやれ、ですかね
考えたら今朝は2時起きだよぉ
  と言う割には、気が張っているのか疲れも眠気も無い

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展望台の階段