ルパン・ザ・サードぉする?
 ~2018北海道11

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三日目の朝は霧でした
といって靄がかかった感じではなく、どんよりとした曇り
宿の人によると、この季節の霧は珍しいとのこと
たしかにこの辺りは、夏、海水と気温の温度差で濃霧が発生するのが特徴で
もっぱら冬場に訪れていたワタクシは霧とは無縁でした
  一度だけ8月に来て、海から湧き上がる霧に出会った覚えがあります
低気圧状態で気分がすぐれないところに加えて疲れも出てきたのか
ツレが体調を崩して朝食が喉を通らなくなったようです

つられてこちらも晴れない気分のままウダウダしていると
昨日訪ねたレストランから電話がかかってきました
ここに泊まるって言ってあったからね

「都合で臨時休業することになったの。ごめんなさい」

ありゃりゃ、お昼の予定が...
しかし、これで糸魚沢に写真を撮りに行くのに
時間を気にして食べる必要がなくなった
いやいや、花咲線は動いてないから時間を気にする必要はなかったんだ
いずれにしても約束の時刻に合わせて行動しなくてもよくなったわけで
残念ではあるけれど、ある意味では予定を変更しやすくはあります
これじゃぁドライブしても景色が期待できないから
気分が盛り下がって出発する意欲が薄れてきているのです

...スタンプラリー、やってみようか?

ルパンフェスのイベントの一つとしてスタンプラリーが開催されており
霧多布・浜中・茶内の各エリアの商店や公共施設にスタンプが置かれ
それを押印して回ると各エリアごとの景品がもらえるというもの
どのみち浜中駅や茶内には行くつもりだったので
霧多布エリアを「集めない」と割り切れば大した時間はかからないでしょう
浜中・茶内エリアは、どちらもクルマなら2、3分の範囲内に3カ所のスタンプです
  霧多布エリアは少し広い範囲で5カ所にスタンプがあります
  ...ああ、昨日からその気になっていれば『ゆうゆ』とセイコーマートで押せたんだ


マウスを重ねてみてください

浜中駅にやってきました。きれいな駅舎が建っています

入口の近くにガラの悪そうのが二人いましたが(笑)、それを無視して中に入ります
あれ? 無人駅のはずなのに、出札窓口に人影が...「入場券ください」


ホームに出ると、ルパンがいたので
ふと思いついて横に並び、腕時計をのぞき込んでいる姿を
ツレに頼んで撮ってもらいました
「汽車を待つ君の横で時計を気にしてる」の図です(笑)

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とまぁ、上の動画に映った入場券は家から持って行ったもので
初めて浜中に行った時に買った国鉄時代のものだけれど
実は今もJR北海道の入場券が手に入ります
沿線市町村からひと駅ずつ110駅の入場券が「わがまちご当地入場券」として
売られているのですが、浜中駅の場合は無人駅なので
なんと10km以上も離れた『霧多布温泉ゆうゆ』が販売委託先になっています
  JR北海道のサイトには「浜中駅から徒歩でのアクセスは困難です」とあります
で、前日お風呂に入りに行った際に買い求めたのですね

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しかし、この切符は浜中駅の入場券だけど、使われている写真は茶内駅なんですよ
茶内駅の方がホームが2面あって列車の離合が「絵になる」からなんでしょうが
だったら初めから茶内駅の入場券にすればよかったのではと思いますね
茶内駅はかつて浜中町営軌道という鉄道もあったそうで
マニア的には興味深い歴史を持った駅なんですからね


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で、国道を走ってその茶内にやってきました

昨年、Facebookの書き込みで
ワタクシがここに来たことを知った友人のMクンが
「茶内のコープのソフトクリームが美味しいよ」と教えてくれたのですが
時すでに遅し、戻ってきてからでした
そのことを民宿のご主人に話したら
「うん、この界隈じゃあそこのが一番おいしい」
太鼓判を押してくれました
「なにせ、ハーゲンダッツと同じ牛乳だからね」
え? どういうこと?
訊いたら、日本で売られているハーゲンダッツは
タカナシ乳業が浜中町の牛乳を使って作っているとのこと
へぇそうなんだ。タカナシが浜中の牛乳使っているのは知っていたし
ハーゲンダッツの工場が高崎にあるというのも聞いたことがあったけど
タカナシが運営している工場だったんだ

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スタンプを押すというよりも、ソフトが目的で行った生協ストアの片隅に
そのイートインコーナーはありました
人があふれるというほどではないけど、途切れなくお客さんが来ています
細身のコーンに盛られたソフトクリームは...ううん、美味しかったぁ!

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茶内からは昨年同様、MGロードと呼ばれる道を走って湿原を突っ切ります
国道や湿原を走っているときは頭上に青空も見えてたんですが
景品の引き換えに霧多布市街に入ったら、やっぱり霧でした
  市街地の背後、岬につながる高台は濃霧
  道路を走るのも怖いとすぐに引き返してきた


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スタンプラリー景品の引き換え所である
『モンキー・パンチ・コレクション PART2』に行きました
ここ自体もチェックポイントになっているので
霧多布エリアで押したスタンプは1個だけですね
30分ほど時間をかければ回れそうでしたけど
スタンプを押すためだけに走り回るのも嫌だったんでね
  霧多布エリアの景品はルパンの図柄の缶バッチなので
  それが手に入らないのは少々残念でしたが

引き換えの際に住所などを書く紙があり、「埼玉県」と書いておきました
もちろん、これが目的で来たのではないけれど
遠くから来た人もいるということをアピールしておけば
来年以降の開催にも励みを持ってもらえるかもしれませんしね

ところで、この『モンキー・パンチ・コレクション PART2』は
名前の通りモンキー・パンチ氏の作品や関連グッズを展示してある
いわば『記念館』なわけですが
実をいうと、これまでずっと町の中で見てきた看板やオブジェは
テレビアニメのルパン三世なのですね
それが、ここでようやく
雑誌に載っているモンキー・パンチ氏のペン画のルパンに会えたのです
「氏によって生み出されたルパン」というものを感じました
ワタクシは、アニメのルパンとコミックのルパンは別物
という印象を持っているので
こっちのルパンにも会えて良かったです

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