吹きガラス体験

Glass00.gif

前から一度やってみたかったことのひとつに
「吹きガラスによるグラス作り」というのがあったのですが
この度めでたく体験することができました

Glass01.jpg

場所は信州・軽井沢
ちょうど一カ月前の2月2日に小諸ユースホステルに遊びに行くのに
図書館で軽井沢のガイドブックを借りてきてパラパラ見ていたら
体験できる工房の広告を見つけたのですね。『軽井沢ガラス工房』
...なんだ、いつも走っている道沿いじゃないか。ツルヤの手前

というわけで、朝、家を出て工房を目指します
売店も兼ねている最初の部屋にはいろいろサンプルがあって
自分が作りたい形や、模様の色、色を付けるか否か
有料無料のオプションを組み合わせてオーダーシートを作ります
もちろん、これをもとに作品を作るのは自分
工房の人は材料などを用意するだけ

でもまぁ、懇切丁寧に指導してくれるので
弟子が親方から叱られながら覚えてゆくのとは違って楽しく体験できます
あ、親方って書いたけど
髭づらでハンチングかぶって、太ったワタクシの姿の方が親方然としていますね

Glass02.jpg

Glass03.jpg

手順としては、まるっきり最初から自分でやるわけではありません
まず溶けて線香花火みたいに赤い球になったガラスが付いた鉄の筒が渡されるので
少し透明さを取り戻すまで待ちます
といっても、そのままボォ~っとしていると垂れて落ちてしまうので
横に寝かした管を台の上で回しながら、常にガラスが中心にあるように保ちます
で、ガラスが少し硬くなったところで、いよいよ息を吹き込みます
これまですっかり勘違いしていたんですが
そんなにたくさん息を吹き込む必要はないんですね
ほら、ゴム風船を膨らませるときに、最初はかなり強く息を吹くけど
ちょうどあんな感じで、ただし息の量は少なめに、って加減ですね
考えたら、たっぷり息を吹き込んだら金魚鉢みたいな大きさになってしまいますよ

膨らんだら形を作ってゆきます
ワタクシはやらなかったけど、ちょっと細長くしようと思ったら
管を縦に持って振り子のように左右に振ると、遠心力で伸びて行く
あとは横にした管を回しながら板で平らにしたり丸みをつけたり

「うまいですねぇ」

指導についた工房の人が褒めてくれますが
実はワタクシの前にツレが作っていて、それを見て懸命に覚えたのですね
それに、「上手い上手い」とおだてながら楽しく体験させるのが
観光体験施設というものでしょう...もちろん、言われて悪い気分はしません

Glass04.jpg

ワタクシは色模様を入れなかったのですが
  色の付いたガラス粒をゴロゴロと巻き取ることで色を入れられます
アイスクラックという技法でヒビ割れ模様を作るオプションを選んでいました
やり方は、水を張ったバケツにガラスを突っ込み
急激な温度差でヒビを入れるというわけですが
水につける時間が長すぎるとダメになるんで、バケツなしで何度か練習し
ジュバーッ! ピシッピシッ...この一瞬のオプションが300円でした(笑)

これはツレが作っています
Glass05.jpg

Glass06.jpg

管をグラスの底に付け替えて
ハサミのような器具を使って飲み口を整えて行きます
ワタクシは、口がすぼまったデザインにする予定でしたので
ここはちょっと神経を使います...広げるのは簡単なんだけどねぇ

おおよそ出来上がったところでグラス作り体験は終了
管を外して底を仕上げたりする最終作業は工房の人がやってくれるようです

サンドブラストだったらその場で持ち帰れるんでしょうが
吹きガラスはゆっくり冷ますのを待つ必要があります
今回は小諸で一泊したので、翌日の帰り道に再訪して受け取ってきました

帰宅して紙袋から取り出してみると
工房で見ていたのとはまた違った印象です
自分で作ったとは思えません...いや、上手いとか下手ということではなく
工房では柔らかさを感じていたのですが
目の前にあるのは冷たく硬いガラスで
そういう製品・商品を買って目の前に置いたように思えたのです
自分でこんなの作れたんだ

いやぁ、面白かった
今度は、こういうことやってみたい、ああいうことやってみたい
そのうち、また行くような気がします(笑)

Glass07.jpg

参考:吹きガラス体験できる施設の紹介サイト⇒Click

      『徳島ガラススタジオ』は、数年前に徳島旅行をしたときに
      行きたいと思った場所だったなぁ
      旅程の都合で寄れなかったけど