ピースサイン
1990年のゴールデンウィークに旅をした
仲間たちに
「ええなぁ」「いいなぁ」と言われるようなところへ行くよ、と宣言し
恵那から木曽・諏訪を通って伊那に抜ける旅だった
途中、駅の待合室で警察のポスターを見た
殺人の容疑で指名手配されているその女性は
カメラを向いてニッコリ笑い、手でピースサインを出していた
たまたまこんな写真しか手に入らなかったのだろうが
なにも楽しそうに笑っている写真を使うことないじゃないか
殺人犯なんだぞ
被害者の遺族は、これを見てどんな気持ちになるだろう
やりきれない思いでそのポスターから目をそむけた
再びそのポスターを、今度はテレビで見せられたのは
1997年、その女性が時効直前に逮捕されたというニュースでだった
そして、今日また昼のニュースで思い出した
最近、ニュースを聞いていると
「…被害者の女性は犯人の女に…」という表現になっているようだ
「さん」を付けたり付けなかったりはなんとなく理解できるが
「女性・男性」と「女・男」と言い換えるのは
いったいどんな意味があるというのだろう?
○○容疑者、○○受刑者という呼び方も馴染まないが
○○運転士等と同様、職名と考えればいいのか(?)
この表現も耳障りで仕方ない
コメント
suzume-ya3
○○容疑者というのは、被告と呼ばれる立場でもないし、
かといって「さん」とつけるのも心理的にそぐわないし。・・・と言う苦肉の策かな。
職名とは違うけど、立場を示してるとでも思えば・・・どうでしょう?
女性と女は、耳で聞いたときに「女」は言い捨ててるような感じがするだけかなあ。
女性より女の方が一段下な感じしません?
感じだけで意味の違いはないよね。
TodomatsuHouse
つまりね、かたや「○○容疑者」と人権を配慮してか呼称を付けておきながら
もう一方では「女」と言い捨てているのが違和感を感じる原因みたいです
そして、どちらもぎごちなく聞こえるのが「わざとらしい」のです
yattokamedagaya
有名人を使っただけの他のポスターもそうだけど、
警察やああいうお役所的な所は、ポスターを見た人がどう感じるか
というポスター作りの一番基本的なところを無視するのが腹立たしい。
ニュースの呼称は各局の放送コードもあるんでしょうが
容疑者の人権、被害者の人権等それぞれ言う時代があって
それが複雑にからんで今の呼称になったのではないでしょうか。
それも不快なんですが
(ニュースとしては意味がないのに)被害者をいつまでも追い回す報道や
不自然に手錠だけモザイクをかける報道も不快です。
TodomatsuHouse
この指名手配のポスター、今でも目に焼きついているんですよ
そういう意味では警察の狙い通りかもしれないけど
遺族は堪らんと思う...
ポスターの印象が強すぎて、これを見た駅名を思い出せない
奈良井駅じゃないかと思うのだけど
当時書いた旅日記を見ても木曽路の部分だけが未記載なんです
前後の恵那や諏訪の部分は書いてるのにね...