MI・YO・TA
前の記事で使った『November Steps』のCDは図書館で借りてきたのですが
その時ついで(失礼)に借りてきたのが
声楽家、保田由子さんの『見えないこども』でした
あ、保田由子さんなんて気安く書いちゃったけど、初めて名前を知った人です
クラシック、しかも歌なんて滅多に聴かないからなぁ
で、ワタクシ、石川セリさんの『翼』というCDを持っているのですが
実は収録曲がほとんど一緒なのです
ちょっと書き出してみましょうか
見えないこども 翼
うたうだけ 小さな空
めぐり逢い 島へ
見えないこども 明日ハ晴レカナ、曇リカナ
ワルツ/Waltz 三月のうた
素晴らしい悪女 翼
雪/La Neige めぐり逢い
小さな部屋で 死んだ男の残したものは
島へ うたうだけ
○と△の歌 ○と△の歌
死んだ男の残したものは 恋のかくれんぼ
三月のうた ワルツ「他人の顔」より
小さな空 雪
昨日のしみ 見えないこども
さようなら
明日ハ晴レカナ、曇リカナ
翼
こうやって書き並べるとCDの発売はセリさんが後のようですが
実はセリさんのほうが先に出ているんです
1993年の暮れから1995年の9月まで、2年近くかけて録音し
発売されたのは1995年の11月だそうです
かたや保田さんのは主に2001年の4月に録音されたものに7月録音の3曲を追加して
2001年の10月に発売されたもの
全曲が武満徹さんの作曲によるものです
ま、どちらがどちらをカバーしたということではなく
武満徹さんの「ソング」をどう歌ったかということで
聞き比べてみるのも面白いのかな
「死んだ男の...」を初めて聴いたのは
高石ともやさんの歌で、でした
森山良子さん、小室等さんのCDも持っています
ちなみにセリさんのCDは
1996年2月に亡くなった武満さんの病床に
最期まであったといいます
表題の「MI・YO・TA」は
武満さんの死後
黛敏郎さんの手元に残されていた未発表曲に
谷川俊太郎さんが詞をつけたものです