今日は『忠臣蔵の日』
…なのだそうです
有名なわりには詳しい事情は良く知らないんですが
つまり、吉良上野介という旗本がいて
この人「高家」という、諸大名に対して公式の場での礼儀作法を伝授する
そんな役割があったらしいのですが
田舎大名の浅野内匠頭長矩という人が、今風に言うと逆ギレして
江戸城内で切りつけてきたわけですね
江戸城内で刃傷沙汰はご法度だというので
浅野内匠頭長矩は切腹、吉良上野介はお咎めなし
この裁定に不満を持った浅野の家臣47人が
報復テロに乗り込んできて殺されちゃったわけです
領地ではその業績や人柄から名君として知られており
現在でも地元では非常に慕われているそうですが
「敵役」として知れ渡っている可哀想な人です
ワタクシは見ていないのですが
伊丹十三さんが大河ドラマか何かで
こういう「立派な」吉良を演じたそうです
まぁ結局のところ、本当の話というのは当時の政策もあって広まらず
市民の噂に脚色を加えたような話が一般化して
赤穂浪士=善、吉良=悪 という図式が固定しちゃってるのでしょう
で、赤穂藩には300人くらい藩士がいたそうですから
この報復テロに参加していない人が圧倒的に多いのですが
参加者が「忠臣」として美化されちゃったものだから
不参加者は肩身の狭い思いをして後の仕官がかなわず、町人からも後ろ指を指され
果ては自殺者までいたというから迷惑な話です
だいいち、仇討ちを「是」とるする市民文化があまりなかったという話もあり
結局は「芝居」や「本」で作られた部分に乗せられちゃったという気がします
立場を換えて物を見る目を養わなくっちゃいけないなぁ
コメント
suzume-ya3
浅野の殿様と言う方は、よく言えば神経質、悪く言えば被害妄想な性格だったらしいです。吉良さんは地元では名君ですよ。雑種の馬に乗って領地をまわり領民とよく会話し、治水や製塩事業を起したりしたそうです。この製塩にかんして赤穂と対立があったなんて話もありますね。
赤穂藩は、城内で殿が刃傷沙汰を起したと聞いたとき、最初にした事が藩がだしていた債権を回収する事だったのですって。お家断絶となればただの紙切れとなって用立ててくれた商人たちは丸損ですからね。
それに感激した商人が赤穂を身びいきして書かせたのが「忠臣蔵」だそうですよ。
両方の言い分を読むと「浅野の殿様は・・・、殿様として担ぐ部下にとっては出来の悪い殿様やったんやなあ」と思いました。
TodomatsuHouse
子供の頃、東映動画で「わんわん忠臣蔵」っていう映画があって
最初は劇場で見たのだけど、そのあと毎年のように
暮れになるとテレビで放送されてました
文部省選定の映画だそうで
こうなると赤穂義士を国民的ヒーローに奉るのは
国家的陰謀かとさえ思えてきますね
…考えすぎかな