三つ売るより一つ残すな

前に使った写真のトリミングを変えての再利用

観光地の土産物に限った話ではありませんが
常に商品がうずたかく積まれているのを見ると
ふと考え込んでしまうことがあります

  商品を切らしてはいけない
  下の台が見えていると売り場が寂しいし
  後から来たお客さんに申し訳ない
  それになにより、もっと売れるチャンスを逃すことになる

商売をする上において、これは「正当な」考えなのでしょう
でも、売れ残ることを前提、折込済みということに割り切れない思いがするのです
同じ材料で作られて同じ包装をされているのに、たまたま平積みの上か下の違いで
喜んで食べてもらえるのと捨てられるもの、天と地ほどの違いが出るのですから
なんだかなぁ...と思ってしまうんですよ

人に役立つ機会のなかった商品を不憫に思い
捨てるのは簡単だけど、わざわざ手間をかけて再生する
この考え自体は「正しい」と思えてならないんですよ

ま、今回は「度を過ぎて」「悪質だった」ということでしょうけど

「三つ売るより一つ残すな」
これだけ聞くと、なんと良心的な経営方針かと感心するんですけどねぇ

赤福「三つ売るより一つ残すな」会長方針が偽装出発点

 老舗和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)による偽装問題で、赤福餅(もち)の製造日偽装や回収品の再利用などは、浜田益嗣(ますたね)会長(70)が社長だった当時、「売れ残りを出さない」との方針のもと、システム化されていたことが23日、わかった。

 同社では本社に生産量や出荷量を集中管理する「中央コントロール室」を作り、再包装して製造日を付け替える「まき直し」などを指示していた。同社関係者は「こうした体制は、すでに十数年前、組織的に確立されていた」と証言している。

 関係者によると、浜田会長は社長の時代に、「三つ売るより、一つ残すな」との方針を社員らに徹底した。