クルマ社会
このブログによくコメントをくださるやっとかめさんが最近クルマを手放して
そのことを田舎の家族に伝えると、こう言われたそうです
「……それほど金に困っているのか?」
思わず笑ってしまいました(ゴメンナサイ)
でもまあ、よく考えたら田舎の人間、特に若者は
金に困ったくらいではクルマを手放さないように思いますね
だって、クルマは18歳以上の人間の身体の一部で
若い連中にとってはアイデンティティなのですから
仕事柄ハローワークに時々行くのですが
来訪者用の駐車場には立派なクルマが並んでいますよ
以前ワタクシの仕事場にいた女性社員の家庭には
クルマが5台ありました
農家や商売をやっているわけでもなくサラリーマン家庭ですよ
両親と3人兄弟それぞれがマイカーを持っているのです
農家だったらこれに仕事用のトラックなどが加わります
…群馬県の自家用車保有率が高いのはこれが理由だとか
(最近減ったけど)喫茶店やファミレスの駐車場がいっぱいでも
店内はガラガラということも珍しくありません
「おい、今度のアレどうする? 集まって打ち合わせやろう」
一つのテーブルを4人で囲むためには、4台分の駐車スペースが必要なのです
最近、高齢者に運転免許証の返納を勧める動きがありますが
田舎ではなかなか進んでいないようです
そりゃぁそうでしょう、クルマが運転できないと
極端な話、社会的な「死」を宣告されるようなものですから
でも、よほど辺鄙な田舎でもない限り、クルマがなくても何とかなるんですよ
駅やバス停までは自転車で行けばいいんだし(高校生はそうしてる)
ワタクシ自身、ガソリンがもったいないせいでもあるのですが
最近は近所のコンビニくらいは歩いて行きます
でも、レジ袋を持って歩いている人の姿って、自分以外には見かけませんなぁ
そんな近所の用足しもクルマで済ませるのに
夜になると30分もかけて散歩をする人が多いというのが
おもしろいところです
コメント
やっとかめ
貧乏じゃないんですけどね(笑)。金持ちでもないんで、
維持費がバカみたいです。
浜松へ行ってみて、改めてクルマ社会を実感しました。
僕の故郷はその余程の辺鄙なんですけどね(笑)、
街の方の浜松でも、今でも、ひとり1台は常識のようでした。
でも聞く所によると。僕らの頃はクルマは間違いなく
アイデンティティーだったけど今の若い男はどうなんだろう?
優先順位低いらしいですよ。
広告でもよく見るのはファミリー向けのワンボックス・SUVと
女の子向けの小型車、中年以上の高級セダンが圧倒的。
若い男向けのものはあまり見かけません。
まつお
▽やっとかめさん
最近よくマスコミでも取り上げていますが
若者のクルマ離れは業界にとって深刻な問題だそうですよ
理由はいろいろあるでしょうが、ひとつには現状に対する「満足」
…とまではゆかなくとも、それほど不満がないというのもあるのでしょうね
昔読んだ本に
田舎の村で、若者はスポーツカーに乗り、中年は中古のクルマ
そしてホンダのカブや自転車と、年寄りになるほど動ける範囲が狭い乗り物になって
でも顔つきはだんだん穏やかになってくる…それはつまり村の暮らしに対する
充実感に比例してるんじゃないかという感想が載っていました
バブル崩壊後の社会で育った若者は、世の中こんなものだと悟っているのかも
それに今はネット上で何でもできちゃうし