はじまりはじまる

まるで六文銭のように(小室等・及川恒平・四角佳子)

『まるで六文銭のように』という一風変わったユニット名で
このCDが発売されて、もう一ヶ月以上たったのですが
それまで家の中でだけ聴いていたのを
先日、クルマに持ち込んでカーオーディオで
運転中のBGMとして流していました

「なんて温かいサウンドなんだ!」

収録された歌には楽しい歌があったり、悲しい歌、怒りの歌など
曲想はそれぞれ違っているのですが
すべてに共通しているのは「温かみのある音」なのです

すでにあちこちで伝えられていますが
このCDは「一発録り」という方法で録音されています
各パートが別々に録音したものを重ねるのではなく
ミュージシャンが集まって「せーの」で録音するという
小室さんの好きなやり方です

まぁ、言ってみればスタジオライブをやっているようなもので
「サウンド」としてはクリアではないかもしれないけれど
ミュージシャンの存在感が強く感じられました

気がついたら、ワタクシ、小室さんの歌は小さな会場で
しかも小室さんのギター一本で聴くことが多いのですが
まさにそんなライブ会場にいるかのような錯覚を
運転中のクルマの中で持ってしまったのでした

ふだんクルマで聴くことが多いCDを家の中で聴くと
それまで聞き取れなかった歌詞が判ったり
車内外の音に埋もれて聞こえていなかった楽器の音が聞こえてきたりと
新たな発見をすることが多いのですが
このCDは逆に、クルマの中で聴くことで
そういう細かい話を全部省略して
このCDが何より一番大切にしている部分が伝わってきたのでした

「なんて温かいサウンドなんだ!」

ここに収められた18曲それぞれに感想はあるのですが
そんな細かい話をするよりも、この温かさに包まれていたい
そう思ったのでした


もうひとつだけ、小室さんのファンの立場から言わせてもらうと
やっぱりこれは「まる六」のCDですね
コーラスを歌っているときの小室さんがまた、いいんですよ

ゆいちゃんと一緒のライブを見ていても感じるのですが
けっこう真剣にギターを弾いているんですよ
いや、そりゃプロだからいつだって真剣でしょうが
ふだんより必死に見えるのですね
でも、それでいて楽しそうに、気持ちよさそうに
ギターを弾いてコーラスをつけている

「まる六」のライブは、3年前の12月11日…あ、今日だ
に一度行ったきりです
あのころは年に2回
6月と12月くらいしかライブやらなかったのではなかったっけ?
このCD発売を契機に活動の機会も増えているようなので
また行ってみたいと思っています

ライブ会場に行く途中、エイベックス本社の前を通った