マナー以前の後方確認
たとえばコンビニなんかに入ろうとして、前の人に続いてドアを通り抜けようとしたら
その人がサッとドアから手を離して、閉まろうとするドアにぶつかりそうになるって
そんなことはありませんか? 鼻の頭をぶつけそうになってしまった、とか
ワタクシは鼻ではなく、おでこだったりしますが...(^^ゝ
これは先に入った人が、後ろに人がいるとは気づかずに手を放しちゃうわけですけど
「気づかずに」と言うよりは「気にもしないで」と言ったほうがいいかもしれません
だっているもん、明らかに知っていながら手を放している人って...
入り口で鉢合わせしかけて、こっちが譲って後から店に入るときなんかにね
もう17年くらい前になるけど、新婚旅行でヨーロッパに行き
ブリュッセルとパリを訪ねたことがあります
そのとき感心したのが、あちらでは大人も子供も必ず、と言ってよいほど
ドアを通り抜けるときは後ろに人がいないか確認してるんです
で、もちろん人がいればドアを手で押さえて待ってくれる
「すぐ後ろ」なんてレベルではなく「数メートル」離れていても待ってくれる
そしてこちらが開いたドアに手をかけて無事にリレーできるわけですが
これが見事に徹底しているのに驚きました
そんな中で苦笑いしたのが、ある地下鉄駅の入り口です
ワタクシたちの少し前を歩いていた青年も、それまでの人たちと同様に
ドアを開けて中に入った後、チラッと後ろを見て
こちらがドアに手が届くまで待っていてくれました
そのあと前後に並んで改札に向かったわけですが
この青年、なんと自動改札を飛び越えてホームに向かったのです。つまり無賃乗車
パリの地下鉄は均一料金で、乗車時に改札で切符をチェックすれば
下車するときはフリーで改札を通れたのです
そういう悪戯をする不良っぽい兄ちゃんでさえ
後ろの人を気遣うマナーを身につけて実践していることに感動しましたよ
これがヨーロッパ社会の歴史や伝統、品格ってものなのでしょうかねぇ
ことさらにマナーとして認識しているのではなく
もはやドアを通り抜けるときの動作の一部として
行動に組み込まれているのかもしれません
まぁ、ワタクシもけっして偉そうなことを言える人間ではありません
やっぱりろくに後ろを確かめもせずにドアから手を放してしまうことが多いです
だから、時々このエピソードを思い出しては自分を戒めているんです
ところで、エチケットとマナーの違いって判ります?
説明しているサイトはいくつかありますが
ここで紹介しているエピソードには「なるほど!」と思いました
コメント
瀬名川
まつおさんこんにちは、こんな過去ログにこっそりですいません。
私たちがパリへ行ったのは1999年のことで新婚旅行ではありません。
まつおさんが経験されたことを同感しています。
扉を開けて次に来る人にぶつからないように手で押さえ待つ人、
改札を飛び越えて無賃乗車の若者も目撃しました。
地下鉄構内の演奏家(ソロ楽器、楽団、コーラスなど様々)これは許可制らしく
電車の中まで楽器演奏でチップをせびる違法若者(当時東京にも居ました)
マナーでいうと赤子連れ母など乳母車を階段では必ず誰かが手を貸していました。
当時地下鉄に降りてゆく階段に「物乞いする老婆」が座っていました。
妊婦には席を譲っていましたが単なるご婦人はアメリカほど優遇されてはいないようです。
その昔ハワイでバスに乗ったとき、停留所で女性(老若問わず)が乗ってくると
若者が一斉に席を立つ光景にでくわし驚いたことがありました、
その都度立つくらいなら最初から座るなよと思いました。
まつお
▽瀬名川さん
これは目撃したわけではなく、本で読んだ話なんですが
親子で公共の交通機関の座席に座っていて
そこに老人が乗り込んでくると
ヨーロッパの人は子供を立たせて席を譲らせるそうです
「子供は半額なのだから席が足りないときは座る資格は無い」
あるいは「立ってバランス感覚を鍛える」という理由で...
「お年寄りをいたわる」というのが理由になっていないのは
わざわざ理由にあげる必要が無いほど当然のことなのでしょうか