印紙売さばき所
現金で納付できない行政手数料というものがあります
そういうときは多くの場合、特に郵送で書類提出するものなんかは
収入印紙で納付するという方法が使われています
...アマチュア無線の免許手続きはこれでした
収入印紙以外にも、登記印紙、特許印紙、自動車重量税印紙など
かなり用途が限定された印紙があります
あと、地方自治体では県証紙というのもありますね
...かつて高校の入学願書や、最近では車庫証明申請にはこれを貼りました
収入印紙はもちろん課税文書の納税に使われるのが主で
商売やってる人は契約書や領収書などでちょいちょい使いますから
その辺の郵便局や、額面が小さいものはコンビニでも扱っています
ところが、用途限定の印紙は置いていない郵便局もあったりするものですから
申請する役所の片隅に売さばき所と称する窓口があって
そこで買って書類に貼付するようなシステムになっているところが多いです
あくまで公務員という立場では現金にタッチしないわけですね
で、買った印紙の領収書(売さばき証明書)を見ると
「なんとか協会」とか「職員共済組合」と書かれています
ちょっと考えちゃうんですよねぇ
つまり役所本体とは別組織なわけですから
委託して売ってもらうということに対して
それなりの「手数料」というものが発生すると思うのですよ
目の前の職員に書類と現金を出せば済むことを
その脇で印紙を買って貼るという一手間加えることで
天下り団体や、職員の公費負担外の福利厚生に金が落ちるという構図ができるのですね
なんだかなぁ...
最近は自動車税などコンビニで払えるようになり
それは当然収納会社に手数料を払うことになるのですが
納税者側にとっては休日や深夜でも納付できるという利便性があり
役所にとっても滞納が減るので督促コストが抑えられるメリットがあります
でも、役所の窓口に申請に出向いた人に「そこで印紙を買ってください」と言うのは
申請者の手間を増やして、利益の横取りをしているとしか思えないんですよ
腑に落ちない思いをしているのはワタクシだけでしょうか