Poladroid(ポラドロイド)

 


以前「ブログに載せる写真をポラロイド風にしたい」という質問に対し
ワタクシは「画像がじゅわ~っと浮かび上がってくる」と解釈したのですが
どうやら質問者の意図は「一辺が幅広の縁取りをつけたい」らしかった
という話を書いたことがありました

あの時は、かつて回線速度が遅かった頃に相手を飽きさせないように使った
「インターレースgif」とか「プログレッシブjpeg」を使ったらどうか?
なんてトンチンカンなことを書いたのですが、今や高速ブロードバンド時代
一瞬のうちに表示されてしまうので、そんな小手先の技では通用しないのでした

で、正真正銘、一辺が幅広で画像がじゅわ~っと浮かび出る
本物のポラロイド写真に変換してくれるソフトがあったのです

その名も『Poladroid(ポラドロイド)』...ポラロイド写真を作るアンドロイド?

数日前にひょんなことから知ったのですが、これがなかなかかなり面白い
英語版なので設定にちょいとまごつきましたが
ネットをいろいろ探してみたら、すでにあちこちで話題になっていて
日本語で使い方の説明をしてくれているサイトも見つけました
...では、使ってみましょう

起動すると、デスクトップにポラロイドカメラの絵が出てくるので
そこにjpg形式の画像ファイルをドロップしてあげます
しばらく「ただいま処理中」みたいに写真の上のマークがグルグル回り
ここからがこのソフトの真骨頂です


あの懐かしい、印画紙を吐き出す音がしたかと思うと、サムネイル画像が出てきます
最初は全体が茶色一色なのですが、じんわりと画像が浮かび上がってくるのですよ
で、待つこと3~5分。余白に赤鉛筆のチェックマークが表示されたら現像完了です
周辺光量が不足したり、発色がチープなところなど、雰囲気たっぷりです

もちろん、画像が浮かび上がる様子を楽しむだけではなく
現像完了の時点で自動的に変換された画像を記録してるんですよ
それだけじゃなく、現像途中の任意の時点の画像も保存可能なのです

さらには「あ、写真を触ったら指紋が付いちゃった」
というのまで再現可能...そこまでやるか!?

このソフト、一回起動させると10枚まで処理できますが
それ以上は再起動の必要があります...何故かって?
ポラロイド印画紙のカートリッジは10枚入りなんですよ(笑)
  ちゃんと「カートリッジがカラになった」とメッセージが出ます

というところまで忠実に作ってあるのですね。この豊かな遊び心に脱帽です
で、現像時間が長くて待ちきれない人は
サムネイル画像をマウスカーソルでつまんで振ってやればいい
...という説明書きもどこかにあったのですが、さすがにこれはジョークでしょう


それにしても、保存される画像が1392×1692ピクセルと
PCで見るには非常識な大きさになっているのはどうにかして欲しいものです
ワタクシの1280×1024ドットの画面には入りきりません
  この解像度で見ると台紙の質感も細かく再現されていることが判ります
...ん? ひょっとして360dpiで印刷することを前提にしている? それならサイズが合うぞ

ポラロイドカメラの生産が打ち切られた今
とことん本物らしさにこだわったソフトなのでした