「ほっこり」と「がっつり」
ここ数年の間ににわかに耳にするようになった言葉です
てっきりテレビ番組や若者言葉から発した新語なのかと思っていたら
もともと「ほっこり」は京都、「がっつり」は北海道の言葉だとか
それを広めたのはテレビや若者かもしれませんが
標準語で言い直すと、どう言えばいいんでしょうね?
くどくど理屈っぽい説明になってしまって
それでいて雰囲気を伝えきれない...そうなってしまいそうです
単純に他の言葉に置き換え可能な記号としてではなく
それ自体が豊かなイメージを内包している
暮らしの中から生まれてきた言葉って、本来そうあるものでしょうね
だから、なのかも知れませんが
これまでの暮らしの中で聞いたことがなかった言葉に戸惑っているのも
また事実です
ところが、調べたところ「ほっこり」というのは
もともとは「(精神的に)疲れた」という意味らしいですね
でも、今はどちらかというと
「ほっとする」「いやされる」「落ち着く」という
疲れた後のケアで使われているような気がします...ワタクシの周囲では
というわけで、語感が似ていることから
「ほっこり」は「ホッとしてにっこり」
「がっつり」は「がっぷり四つ」
そんな連想で理解しています
...当たらずとも遠からず、かな (^^ゞ
そうそう、これを書いていて思い出したのですが
「まったり」というのも、ここ数年になって耳にするようになった言葉ですね
これは「まろやかでゆったり」という言葉の短縮形だと解釈しています
...どれも、違っていたら恥ずかしいから自分じゃ使えない言葉ですね
コメント
エンドウマメ
「ほっこり」は・・やはり「ほっとする」と云う使い方を
してしまいます。 『今日のライブは、ほっこりしますな』って
云い方をしちゃいますね。 本来と違う、使い方なんでしょうが
言葉は時代と共に変わって来るモノ・・なのかも知れません。
まつお
▽エンドウマメさん
いやぁ、ワタクシもこれを知ってびっくりしました
つまり、正しい京言葉では
「気難しい客の相手をしてほっこりしたから一服して落ち着こう」
でも、語感からは
「一服したら落ち着いてほっこりした」が似合っていますよね
この「似合っている」という感覚こそが、現代人の感覚で
昔の人には違和感があるのかもしれませんが...
おっしゃるように、言葉の意味は時とともに変わるものもありますから
いずれ現状追認になるのかもしれません
「役不足」という言葉も、本来の意味とは反対の意味で使われることが多いけど
これもそのうち「力不足」と同義語になるような気がします