月の土地、分譲中
去年だったか
「誕生日に子供から月の土地をプレゼントされた」という人の話を聞いて
そのときは「へぇ、そんな企画があるんだ」くらいに思っていたのですが
数日前に、実際に販売している会社(代理店)のサイトに出会いました
どうやらこれはナショナルトラストとか寄付とかいった話ではなく
本当に営利活動としての土地分譲のようです
おいおい、月の土地なんて個人で持てるの?
そもそも売り出した奴は最初にどうやって手に入れたの?
販売会社の説明を要約すると...
まず、宇宙条約というものがあり、これは日本やアメリカも批准している条約ですが
この中では「国家による領有」は禁じられています
ところが「個人による所有」については言及されていません
この「言及されてない」というのがポイントなんですね(笑)
かつて永六輔さんも
法律に「やっちゃ駄目」と書かれてないことはやっていいんだ
と言っていました
そこでアメリカ人のデニス・ホープという人が「月の土地はワシのもの」と
サンフランシスコの行政機関に所有権の申し立てを行ったところ
正式にこの申し立ては受理されちゃったんだそうです
念のため月の権利宣言書を作って国連、アメリカ、旧ソ連に出したら
これまた誰も異議申し立てをしなかったんだって
まぁ、申し立てを退ける根拠になる法令も無く
国連なんかも「ヘンなことを言ってる阿呆」くらいに無視していたのでしょうが
ともあれ既成事実が積み重なって月の土地は彼のものになってしまったんですって
それで販売会社を設立して分譲し、権利書を発行してるんだそうですよ
気になるお値段は、1区画が1エーカー(約1224坪)で2,700円
ほとんど書類と事務手数料の実費ですね
夏の間に雑草が伸びて困るということもないようですので
買った後の維持管理費は無料だそうです
実は、本日はワタクシの創業記念日なんですよね
そしてまた今月は我が家の創立記念月でもあります
たまたま数日前にこのサイトに出会ったのも何かの縁ですし
記念に買ってみるのも面白いかな、って気もしてるんですよ
夜空を見上げて、にんまり笑いながら酒を呑むのもオツなものです
とまぁ、買った皆さんはたいていこういった動機じゃないんでしょうかねぇ
しかしまぁ、国内の土地でこんな商売をやったら「原野商法」と叩かれますが
こちらは「夢のある話」と歓迎されるのですから
広げる風呂敷は大きければ大きいほどよさそうです
どうです、ひとつ貴方も買ってみませんか(笑)
...あ、そうそう、この会社は火星の土地や金星の土地も売っているそうですよ
コメント
あーみぃ
父親が若いころ酔狂で買った日本宇宙旅行協会の
「火星土地分譲予約受付証」が実家にころがっています(笑)
なんとその権利10万坪分(爆)
叔父が「子供の科学」誌の監修やっていた縁故で
売り余ったものを押し付けられたとかとか・・・
昔はこういう夢売ってても笑って買う余裕があったんだなぁ
とかって思っていましたが、
まさか今でもこういう商売しているのがいるとはビックリです。
ま、今後邦貨で11兆もかけて月に行こうなんてミッションは
考えられないでしょうから法的には「売り放題」なんでしょうね。
うーみょ・・・あたしゃ「かぐや」のメッセージプレートで充分満足ですにゃ。
トチロウ
祝祝祝祝祝!!!!!!!!!!
2-22 は、まつおさんの創業記念日、
というのは覚えやすくてイイ日ですね。
年に1度の創業祭、おめでとうございます。
これからもご活躍ください。
月の土地のお話、夢物語と現実の権利書とのギャップが
面白いと思いますが、自分でお金を出してまで
買う気にはなれません。
月面に、自分の名前が届くのなら、申し込んでも
ヨロシイのですが、これではチトもの足りませんね。
まつお
▽あーみぃさん
「権利証」ではなく「予約受付証」というのがいいですなぁ(笑)
いざとなったら言い訳して逃げそうな気配がぷんぷん臭ってきます
「夢売ってても笑って買う余裕」...いい時代ですよね
最近は山師が登場しても、目立ちすぎると検察につぶされ
もてはやしていたマスコミが手のひらを返して非難する時代ですから
おおらかにユーモアと割り切って楽しみたいものです...2700円で
▽トチロウさん
祝の字を連呼(記?)してのメッセージ、ありがとうございます
いやぁ、去年だったらちょうど50歳だから「キリがいいや」って
浮かれて買ったかもしれないのですが
今年は周年行事をするような年ではないので、まだ購入を迷っています (^^ゞ
...ちなみに権利証には前後半年以内の希望日を指定して記入できます
ま、これって権利証をタンスや畳の下に仕舞っておくのではなく
壁に掲げてこそ意味があるような気がします。月が見える窓の脇なら最高でしょうな