数日前、久しぶりに図書館に寄ったら珍しいＣＤがあったので
すかさず借りてきました

　　レクイエム～我が心の美空ひばり～
　　岡林信康

２月だったか、これが発売されたというニュースを聞いたとき
興味は持ったのですが、いきなり買ってしまうのはなぁと躊躇したのです
こうして試聴できる機会が持てるとはありがたいことです

最初は岡林が美空ひばりの歌を、どんなふうに歌うかという興味だったのですが
聴いてみて、自分がそもそも美空ひばりの歌をあまり知らないということに気づかされました
「柔」「悲しい酒」「真っ赤な太陽」...収録されているのは「悲しい酒」だけです
これでは聴き較べなんてできませんよね

つまりワタクシはもう美空ひばり世代ではなかったのですが
厄介なことに70年代フォークを知っている世代なんです
あの、フォークの神様である岡林信康を知っているのです
だからこそ「岡林がどう歌うか」なんて構えてしまったのですね

つい攻撃的な歌詞に目（耳？）が行ってしまいますが
岡林信康という人は美しい高い声でリリカルに歌えるシンガーでもあります
　　「Ｇの祈り」「君に捧げるラブソング」などは
　　そういう岡林の歌の中で大好きな歌となっています
その延長で聴くといいんでしょうね
だから、なまじ美空ひばりや岡林信康を知っていると
余計な先入観を持ってしまって
このＣＤの良さが判らないのかもしれません

ナイスミドルになった岡林が、以前に聴き馴染んだ歌を自分なりに歌ってみた
そんなＣＤだと思いました

それと、２曲だけですが、フリージャズの山下洋輔が参加しているのにも驚きました

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それと、これはまったくの余談ですが
ワタクシ、美空ひばりの名前を聞くと
反射的に田中角栄を思い出してしまいます
まーそのぉ、二人とも「昭和」を代表する有名人ではあるのですが
連想の理由はそんなところではなく
「田中角栄は美空ひばり後援会の会長だった」という記憶があるのです
二人でフジテレビの『スター千一夜』に出たこともあったような...

記憶違いでしょうか？

（文中の敬称は省略させていただきました）