人の記憶というものは...

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オビのように見えるが、これも表紙の一部

何日か前に、ひげに関する話を書いて
その時に「作曲家の神津善行さんは毎日30分かけて手入れしている」と書きました
あそこでは「何かの本」とはぐらかしたのですが
出典は妹尾河童さんの書いた『河童が覗いたトイレまんだら』
...だと思ってはいたものの、古本屋にでも売ったのか手元に本がなく
確認が取れなかったので書名を挙げなかったのです

こういうことは、確かめないと気が済まない性質(たち)なものですから
地元の図書館に行って借りてきました

そしたら...見事に記憶違いでした (^^ゞ

この本は河童さんが著名人50人のトイレを覗かせてもらい
トイレに関する考察やエピソードを聞かせてもらうことで
その人物を浮き彫りにしたり、意外な発見があればという企画なのですね
50人というのは一年間の週刊誌連載ということでしょう

で、この50人の中に神津善行さんがいないのであります
てっきりこの本で神津さんと河童さんが対話していたと思い込んでいたのですけどね

でも、見事な記憶違いではありましたが、完璧な記憶違いではありませんでした
というのも、娘の神津カンナさんが登場していて(ということはトイレは同じだ)

「父は朝ご飯が終わったあと、ヒゲの手入れをしてトイレに入るのがワンセットなんです。
 すごーく丁寧にヒゲの手入れをするから長いの。蒸してカットして染める。
 洗面所のドアを閉めると小一時間は他の人が使えない」

と語っていたのが傍証になったわけですが
それにしてもワタクシは、神津善行さんが直接語った文章を読んだ記憶があるわけで
オカシイナァ、ヘンダナァと思ってしまうわけですね

それと、もうひとつオカシイナァ、ヘンダナァと思ってしまうのは
神津カンナさんを始め、他の登場人物のエピソードにも、あまり記憶が無いのですね
つまり、この本を初めて読んだような気がしてるんです

ひょっとしたら、本当に初めてなのかもしれない (^^ゞ

まぁ、それやこれやで読み始めたら面白くなって
昨日はブログの更新どころか、メールチェックさえもせずに読書にいそしんだのでした

しかし、神津善行さんのエピソードを読んだのは何の本だったのだろう?