本日は晴天なれ!
この前の前の『欠席届』という記事の中で
「雨は主に荒野に降らせて、野反湖には降らせないでおくれ」と書きましたが
あれを読んでニヤリとした人は、年配の方かミュージカルファンの方でしょうね
というのも、これは映画『マイ・フェア・レディ』で
主人公の発音を矯正するための教材として使われた言葉
「スペインの雨は主に荒野(広野)に降る」を拝借したのです
ロンドンの下町訛りは二重母音の「ei」を「ai」と発音してしまうそうで
たとえば「雨(rain)」は「レイン」ではなく「ライン」と言ってしまうとか
で、「The rain in Spain stays mainly in the plain」
という韻を踏んだフレーズを早口で正しく言えるように特訓するという
物語の中でも重要なエピソードなのですね
オードリー・ヘップバーンが主演したこの映画は1964年の作品だそうで
ワタクシも劇場では見ていないのですが
それでもテレビの名画劇場で一度見たような...やっぱり見てないかな?
ま、いずれにしても日本語では本来の目的が果たせない言葉なのですが
逆に、妙に不思議なイメージを伴って記憶に残る言葉です
これでふと連想したのが「本日は晴天なり」という
大抵このあと「ただいまマイクのテスト中」と続くあの言葉です
これも実は英語で「It's fine today」と言わなくっちゃ意味がない
短いフレーズですが母音や子音など発声上のいろんな要素が含まれていて
音が割れたり飛んだりしないか、声が明瞭に伝わるかという試験に向いていたのですね
最近は「テスト、テスト、テスト」と言うことが多く
この、ちょっと威張ったような文語体を聞くことがなくなりましたね
若い人だと知らないかもしれません
さて、本日は『野反湖フィールドフォークコンサート』
関東の雨は主に平野に降って
山の上は雲の上、本日は晴天なり!
そうあることを願っています
コメント
kume
まつおさまの熱い願いも届かずに
今年の野反湖は前の日から雨でした
当日の朝になっても雨は止む気配はなく
コンサートは下の体育館になりました
朝から机などを下に運んだりで大変でしたが
コンサートの途中で雨に降られるより
最初から体育館にしてしまえば
準備はちょっと大変ですが
後は天気を気にしなくて良いので気は楽です
また来年野反湖でお会いしましょう
まつお
▽kumeさん
まずはお疲れ様でした
今回は見に行った人や出演者が携帯端末でブログやツイッターに書き込んだり
果てはストリーム生中継まであったので、随時様子はつかめていました
便利な世の中になったものです
でも、それは靴の上から足を掻いているようなもので
さらに生中継は途切れ途切れだったもので見ていてストレスが溜まります
やっぱり高原のコンサートは現地でリラックスして聴かなくては
...たとえ雨の体育館であっても
来年こそ、お会いしましょう。好天の下で