ボオ氏とぼうしパン

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雑誌をぱらぱらと眺めていたら
高知県の名物に『ぼうしパン』というのがあるというので
ちょっとびっくりしました

だって高知県といえば、漫画家のやなせたかしサンの出身地であり
やなせサンといえば、あの『ボオ氏』の生みの親なんですよ
  今は「アンパンマンの生みの親」と紹介されることが多いだろうけど
  漫画家やなせたかしの代表作は『ボオ氏』だと思っています

で、『ぼうしパン』と『ボオ氏』はどちらが先なんだ?
調べたら、やなせサンが『ボオ氏』で週刊朝日漫画賞を受賞したのが1967年
永野旭堂がメロンパンの失敗作からヒントを得て『ぼうしパン』を商品化したのが
昭和30年頃...というから1950年代半ばですね

でも、やなせサンは1947年に上京していますし
『ぼうしパン』は当初『カステラパン』という名前で売られてたのが
お客さんの間で『ぼうしパン』という呼称が広まって定着したそうですから
どちらが先で、あとからそれを意識したということは無いみたいです

そんでもって、やなせサンといえば
全国あちこちのマスコットキャラクターをデザインされてることでも有名ですが
  埼玉県にも『浦和うなこちゃん』があります
この『ぼうしパン』にも『ぼうしパンくん』というのがいるんですね
ご自分に『ボオ氏』というキャラクターがあるというのに、作っちゃうなんて...
なんだか、おおらかな人だなぁと思ってしまったのでした

  「漫画家ならば行動や言動も漫画的に面白くなければならない」
  やなせサンって、おおらかな人、面白い人を
  最後まで演じ続けたのではないかなぁと思ってるんですけどね

 
 
 


☆「ボオ氏」について触れた過去の記事☆
アンパンマン、1968
今日は『中原中也忌』