やっぱり茶内駅は、絵になるのか

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群馬県太田市の図書館に
『男はつらいよ・夜霧にむせぶ寅次郎』のDVDがあるというので
借りてきて、この週末に鑑賞しておりました

ま、鑑賞なんて堅苦しい言葉を使ったけど
寅さん映画ですから「アハハ」と笑うだけなんですね、実際は

この作品は、ずいぶん前に劇場ではなくテレビで観たと思うのですが
久しぶりに観たらすっかりストーリーを忘れていて
新鮮な気分で観ることができました...一部を除いて

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メインストーリーに絡まるエピソードとして
愛人を作った女房に逃げられた男(佐藤B作)が居所を突き止め
連れ戻そうと北海道に乗り込んだところに
ひょんなことから知り合った寅さんとマドンナが同行することになるのですが
女房と愛人の居所というのが霧多布の町はずれなんですね
映画を観たときに「あ、この場所は!」とビックリして
そのまま強烈な記憶となっているのです
  霧多布に遊びに行って高台にあった宿に戻るとき
  バスが来るまで時間があると、もう一つ先のバス停に
  まだ時間があると、さらに一つ先のバス停にと歩いて行って
  結局この辺りまで歩いてバス賃を節約したものでした (^^ゞ

先日、浜中で泊まった宿のご主人とこの映画の話をしたら
ロケを見に行ったんだそうですよ


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で、DVDを見るまですっかり忘れていたのですが
ここに向かうために一行が列車を降りるのが茶内駅なんですね

普通だったら浜中駅で下車ですよ。路線バスだってあるんだから
でも、茶内駅で降りるという設定にしたのは
こちらが山田洋次監督の眼鏡に適ったんでしょうね

いや、ひょっとすると浜中駅側にロケ隊が来ると邪魔とか
カメラや役者の配置がうまくできないとか
そういった事情があったのかもしれませんが
やっぱり茶内駅の雰囲気が良かったのではないかと思いたいです

運転手から受け取ったタブレットを左手に持ち
背筋を伸ばして出て行く列車を見送る駅長さんの後ろ姿が
凛として美しいなぁと思いますよ
NHKの『小さな旅』のラストシーンにしたいくらい

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このシーンを見たら
JR北海道が『わがまちご当地入場券』の企画で
浜中駅の入場券に茶内駅の写真を使ったのも
なんとなく解るような気がしてきました

考えたら、
駅の入り口にルパンが立っているのも
浜中駅ではなく茶内駅だしね

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