今日は『土木の日』
…なのだそうです
先週末に新潟に行った話はしましたね
そこでも簡単に書いたけど
往きは高速道路を「本庄児玉⇒湯沢」と「六日町⇒巻潟東」の2区間に分けて走りました
距離はそれぞれ97.4kmと95.5kmでほとんど同じなのですが
通行料金が3,100円と2,600円で、500円も差があるのです(普通車の場合)
想像するに、きっと関越トンネルの建設費が高かったので
その区間は1kmあたりの単価が割り増しになっているのだろうと思うのです
関越トンネルは世界最長の道路トンネルとして知られていますが
一期工事(下り線)10,926mが4年半かかったのに比べて
その後の二期工事(上り線)11,010mは工法を変えて3年半で堀られたそうです
技術は日進月歩なんですね
上信越道で同じような距離を探すと「本庄児玉⇒東部湯の丸」が97.6kmで
通行料金が2,700円です…「六日町⇒巻潟東」と同水準ですね
でも、このルートにも途中の軽井沢をはさんでトンネルが続きます
それでも割高にしてないということは
それだけ低コストで作れるようになったということなのでしょうね
関越道下り線のトンネル手前にある谷川岳PAには
関越トンネルの構造を紹介している「JHトンネル館」があり
防災設備体験コーナーやクイズコーナーなどが設けられています
クイズに答え終わるとご褒美にプリクラができたりして楽しめます
入場無料ですのでドライブの息抜きにいかがですか
ま、先週はETC時間帯割引の適用を受けるため
トイレ休憩だけで先を急いでしまいました
一度、湯沢で高速を降り
さらに9時までに六日町から再び高速に乗りたかったのです
セコましい話はさておき...
ワタクシの好きな読み物に『メタルカラーの時代』があります
好きといっても雑誌連載や単行本化された時点では見送って
文庫本になってから買っているのですが
やっぱりセコましい話だ
この、山根一眞さんのライフワークとも言うべき著作は何度読んでも感動します
技術開発に情熱を注ぎ、モノづくりやインフラの建設に取り組む人にスポットを当て
対談形式で構成されているのですが
現代の技術者たちが文明を作ってゆく熱い物語には勇気が湧いてきます
電子機器や工業機械、皆それぞれ素晴らしいエピソードなのですが
土木分野でのスケール感には圧倒されます
たとえば明石大橋
渦潮の瀬戸内海に高さ300メートルのタワーを4本立てて橋を吊るわけです
タワーの断面積は30坪、400トンもある鉄のブロックを30段積み上げるわけです
地球の中心に向かってぴったり鉛直に
鉄のブロックの精度は1万分の1以下で作られて
300メートル先のてっぺんで傾きが4ミリに収まったとか
あなた、鉄って硬そうに見えるけど、朝昼の温度差で伸び縮みするし
それだけ重けりゃ自重で変形するんですよ
「ブロックとブロックの間に0.04ミリの隙間があっても駄目」
圧倒されるスケール感とは「巨大さ」だけではなく
この「緻密さ」でもあるのです
行間からはメタルカラーの人々の誇らしげな笑顔があふれてきます