小室等 こむろゆい Live in 風の庵
ギャラリースペースとして使われているという2階のライブ会場は細長い部屋で
客席に充てられたスペースの前半分には座布団が並べられ、後ろは折り畳み椅子でした
ワタクシ、遠慮なく正面の一番前に座ります
足を投げ出すと、つま先とステージの端っこの間が50cm
そのあと小室さんが登場したら、お互いの顔は2mほどしか離れていませんでした
隣に座っていたご婦人の言葉を借りると
「唾が飛んでくる距離」
さぁ、始まりです
スタートは軽快な『○と△のうた』から
この歌、いくつかの同じフレーズが繰り返し出てくるのですが
決まった順番ではないから、よく間違えないものだといつも感心するんですよ
続いては『夏が終る』。ワタクシの大好きな曲のひとつです
小諸のライブで聴くときと同様に、外から聞こえてくる虫の音(ね)が雰囲気を盛り上げます
あっ …小室さん、歌詞間違えた
いや、ここだけの話、小室さんが歌詞を間違えるのは珍しいことではありません
しらばっくれてそのまま歌い続けたり、「もとい!」と叫んで歌い直したりする場面に
これまで何度か出くわしています
今回は前者のパターンで、あまりに堂々と歌うものだから
正しくコーラスをつけようとしたゆいちゃんが間違ったように聞こえるのですね
そう、今夜はゆいちゃんとのコンビでのステージです
ワタクシがこのパターンのライブを聴くのは2回目かな
前回はまだ「今日は何曲か娘と歌ってみます」程度でしたが
今夜はちゃんとした歌謡漫才、いや、コーラスデュオでした
別役実さんの作品を歌っていると、六文銭をほうふつとさせてくれます
『まるで六文銭のように』というユニットはすでにあるので
こちらは『どことなく六文銭のように』といったところでしょうか
漫才の方はもう一息ですね。まだゆいちゃんのツッコミが足りません
せっかく小室さんがボケを連発しているのにね…小室さんが誘導する場面もしばしば
別役作品の次は坂庭省悟トリビュート『やくそく』から
「港(小室)」と「銀色のランナー(ゆい)」です
あ、『やくそく』で「港」を歌ったのは松田幸一さんですけどね
小室さんはこの歌がずいぶんお気に入りのようです
2月に聴いたときは
「まだ人前で歌うのは2回目なんだよ」
「ari(松田幸一)ちゃんの歌は絶品だよな」
なんて話していたのですが、この夜も松田バージョンを賞賛していました
ま、ときおり客席からも声をかけられながら
笑いの中で楽しくライブは進行してゆくのでありました
歌を聴くだけだったらCDを買えばいいわけで、ライブの魅力って
やっぱりこの雰囲気すべてなんですよね
途中で休憩が入ります
チケットには「茶菓付」とあったけど、供されたのは「さつま汁」
階下へ降りていってセルフでよそって食べるのですが、これが美味しかったです
コーヒーもいただいて、しばしなごみのひと時です
さて、第2部のスタートは昨年暮れに出たアルバム
『NO GOOD WITHOUT YOU』に収められた曲、収録できなかった曲が続きます
収録できなかった、というのはオリジナル曲の権利者が許可を出さなかった曲で
たとえばディズニーの曲なんかは、ライブで歌えてもCD収録はまず不許可だそうですよ
で、ここで知った新事実
ジャケット写真はアラーキーこと荒木経惟さん撮影というのは知ってましたが
良く見るとジーンズの第一ボタンが外れてます
「色気」を演出するカメラマンのこだわりなんですね
さて、これまで多くの谷川俊太郎作品を歌ってきた小室さんですが
ここで異色の歌を取り上げます…鉄腕アトムの主題歌
これには客席も一緒に口ずさみますが、ううむ2番までは着いてゆけたけど
3番の歌詞は半分ほどしか覚えてなかった…テレビではそこまでやらなかったもん
それにしても小室さん、1番の歌いだしは「空を越えて…」ですよ
「丘を越えて…」じゃ別の歌じゃありませんか。年がバレるって、自分でツッコンでる
終始楽しいムードの中、アンコール曲の「誰かが星を見ていた」でライブは終了しました
休憩が少し長めだったとはいえ、9時をまわっていましたから正味2時間強
もちろん、時間の長さは感じられず、まだまだ聴いていたい気分です
階下ではCDを買い求め、サインをしてもらおうという人の列ができています
さきほどariバージョンの「港」を褒めていたせいか『やくそく』も売れてますね
ところで、こう言ってはナンですが、小室さんのライブって
普段ご自分でCDを買うことが無いような年代のご婦人が多いのですね
カバーのセロハンがうまく破れずに難儀している人を見かねて
そもそも最近のCDは全体に剥ぎ難い気がするぞ
上田さんが「はい、やってあげますよ。他にもいらっしゃいませんか」
とかいがいしく動いています…両手はセロハンでいっぱいです
ワタクシ? ここに並んでいるCDは皆持ってますねどね
例の参加者一人ひとりからサインを貰っている『やくそく』を持参してましたので
そちらにお願いしました
これまでにも小室さん、ゆいちゃんそれぞれから貰いそびれていたし
先月はこちらがライブに行けなくなってしまい
3度目の正直でようやく、ですね
「12月の14、15日にBACK IN TOWNでライブやるんですよ」とゆいちゃん
「曙橋の?」
「そう、2日とも同じではないけど、この辺(『やくそく』参加者)のメンバーが集まって」
「お、いいねぇ」
あれ? ホントはお父さんのファンだったんだけどなぁ
最近はどっちの追っかけか判らなくなってきたぞ (^^ゞ
でも、家に帰ってカレンダーを見たら、平日の晩ですよ。しかも暮れの繁忙期
悔しいけれど行くのは無理みたい。ああ、残念
今度はどこで会えるかなぁ
自分のための備忘録として、当日の曲を書いておきます
曲順が違ったり、漏れた曲もあるかもしれません
第1部
○と△のうた
夏が終る
淋しいおさかな
雨の日も 風の日も
ふなや
リンゴの木
私はスパイ
雨が空から降れば
港
銀色のランナー
またね
第2部
スターダスト
エデンの東
星に願いを
枯葉
サーカス
石と死者
いちばん遠い還り道
鉄腕アトム
死んだ男の残したものは
What A Wonderful World
アンコール
その向こうの
誰かが星をみていた
コメント
エンドウマメ
すごい・・なぁ、かぶりつきで。 マメも、よくやりますが。
小室さんが唄う、港を聞いてみたいです。 でもこの唄を聞くと
涙が溢れて来るので・・・ねぇ。 ゆいちゃんの銀色のランナーは
何処・・だったか、一度だけ聞いた事があります。
バックインタウンの2daysライブ、すごいメンバーですよ。
省悟ブランドのトップに、詳細が掲載されています。 渡さんの
生誕祭も、気になるのですが・・・。
TodomatsuHouse
▽エンドウマメさん
かぶりつきはいいのですが
床に座って見上げているので首が痛くなりました
ゆいちゃんの声は、マイクを通さないナマの声が聞こえてくるのですが
本人は声を止めているのに横のスピーカーからエコーだけが聞こえてきました
でも、ライブだからこれもまた佳し、ですね
富士
はじめまして、富士と申します。
小室さんで検索していてたどりつきました。
今年の春から改めて小室さんにはまってしまっています。
9月の小諸に初めて参加しました。
その時皆勤の方が今回は残念ながら・・・とお話に上っていたお方なのですね。
佐野のおはなしのでていました。
私は11月5日の富士川の上流のキャンプ場のライブに言ってきました。50名くらいで谷川賢作さんとご一緒でした。
ぜいたくな時間でした。
こんな世界があったのに今ごろ気がついています。
マメさんの書込み見てでびっくり・・・
私もともやさんつながりでお会いした事あります。
お世話になっています。
渡さんの生誕祭も行けそうです。
どこかでお目にかかったらよろしくお願い致します。
TodomatsuHouse
▽富士さん
こんにちは、ようこそ!
立派なコンサートホールで聴くのもいいけれど
野外やライブハウス、普通の部屋で聴くというのも
一種独特の雰囲気があって、ハマッてしまいますよね
…それにしても、誰が来たの来ないのが話題になるなんて
ずいぶんアットホームなライブですよね(^^)
生誕祭も楽しそうなライブですね
こちらは残念ながらこれから年末にかけては
足を伸ばしてライブを聴きに行くのは無理みたいです
「まる六」のライブも平日の夜だしなぁ
また、書き込んでくださいね