黄色い涙

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この本を買ったのは高校一年のとき、文化祭のバザーでだったと記憶しています
読み終えた後、とても気に入ってその後も繰り返し読んだ本です
ページをめくると、気に入ったセリフの吹き出しを赤鉛筆で塗っていたりする…

今、その赤い色を目にすると、青臭さに気恥ずかしくなってしまうのですが
当時は心酔していたのですね

夢を追い、時には挫折し、志を変節しかけることもあるが
でもやっぱり夢を心の奥に持ち続ける主人公たちの生き方に

この本を買った翌年、NHKの「銀河テレビ小説」でドラマ化されましたが
これも良かった…主演が森本レオ、共演に下條アトム
あのころ、この二人はよく共演してましたね
朴訥とした雰囲気の森本さんがうまく言葉で表現できないでいると
下條さんが「言わなくてもいい、わかってるよ」と言っているかのようにニヤリと笑う
この掛け合いが好きでした

  余談ですが、先日DVDで山田洋次監督の『同胞』を観ました
  これに出ていた下條アトムさんも良かったですねぇ

小椋佳というシンガーを知ったのもこのドラマでした
主題歌に使われた「海辺の恋」…思い出すだけで涙ぐみそうです


さて、今度これが映画化されたそうです
もちろん今の若いタレントを使って

正直言って、観に行きたいような行きたくないような…
自分が築いたイメージが壊れるのが怖いのですね

昨日までは90パーセント行きたくないと思っていました
でも、今日、映画のことを調べていたら
脚本が市川森一さんだというではありませんか。ドラマ版と一緒です
一緒だから、というのではなく
時代背景を肌で知っている彼ならば
主人公たちに共感と愛情をこめたストーリーを書いてくれるでしょう
観に行きたい気持ちが70パーセントに高まりました