妻籠ニテ思フ

 
今年は、鼓土里座に行く前に妻籠宿に立ち寄ってみました

中央道を恵那山トンネル手前の飯田山本ICで降り
昼神温泉を抜けて清内路峠(今はトンネル)を通って南木曽へ
  なかなかワタクシ好みの、雰囲気の良いルートでした
国道沿いの町営駐車場にクルマを停め、建ち並ぶ家々の脇をひょいと入ると...



ううむ、あまりに古い町並みが整いすぎて
かえって現実感が乏しく感じるのはワタクシだけでしょうか

個人的な好みから言わせてもらうと
「今」の風景の中に混じっている方が古さを感じるし
よく残ってきたねと思ってしまうのですが
ここまで立派に町並み全体を残されてしまうと
映画のオープンセットか「日光江戸村、来てニャンまげ」に見えてしまうのです
ワタクシの周りを歩いている人たちが皆、中国語を話していて
それがいっそう作られたテーマパークにいる気分になってしまいました

  昨年訪ねた馬籠宿では、あまりそんな気持ちは起きなかったのですけどね
  この違いは一体何でしょう?

とまぁ、「ここに暮らしている人」の息づかいが希薄に思えてしまったのですが
多くの家々で、格子窓や戸口に花が飾られているのを見て
ようやくホッとした気分になったのでした

人を迎えようという心が籠められているような
そんな感じがしたのかもしれません