ゴホンといえば...

 


しばらく前から咳が続いて困っています
痰がからむということは無いのですが
逆にそれが「吹っ切れる」ものがなく
いつまでもカラ咳が続くということになって
長いセリフを「通し」で喋ることができず
仕事柄、来客と会ったり電話したりという機会が
少なくないものですから、いささか難渋しております

何年か前にもこういうことがあって
あのときは、あんまり咳が続くものだから
とうとう肋間神経痛になってしまいました
なぁんてことを咳の言い訳に来客と話していたら
「そういえば、あばら骨を骨折することもあるそうですね」
と相槌を打たれ、そうかそんなこともあるのかと心配しております

まぁとりあえずはコホンコホンと小さめの咳で
横隔膜が破れたり肋骨が折れるような酷い咳ではありませんが
たしかにワタクシは子供の頃から大きな咳をしていたような気がします
今朝起きたら左の肩甲骨の辺りが筋肉痛になっていて動かすと痛いのですが
どうやらこれも咳の影響なのかなと思っています


さて、対策です
まだ医者に行くほどではないと思っていますし
どうせあのドクターですからトローチを処方して
「しばらくこれで様子見ましょう」で終わりでしょう
というわけで、今回は珍しく薬局へ行き『龍角散』を買ってきました

実はワタクシ、龍角散に憧れていたのです
というより、龍角散を口に入れる所作に憧れているのですね
小匙で薬を掬い、口の中にポンと投げ入れる...
この一連の動作をさり気なくやるところに漂う
そこはかとない爺くささがなんとも素敵だと思うのですね
昭和ノスタルジア、と言ったら大袈裟かなぁ
これが『仁丹』だと、脂ギッシュなワイシャツ姿のサラリーマンのイメージですが
『龍角散』はもう少し上の、ちょっと枯れた老人のイメージですかね

ともあれそんな爺くささへの憧れもあって買ってみたのですが
いかんせん付け焼刃ですから、さり気なくということができません
どうしても「儀式」みたいになってしまい
挙句に薬を上手く口の中に入れられず、服や机を粉だらけにしてしまいます (^^ゞ

  イメージとしてはポンと放り込んでいる感じで
  たしかにその方が喉の奥まで一気に薬が届きそうなのですが
  実際そんなことをしたらむせ返って咳とともに吹き出すだけで
  正しくは舌の上に載せて徐々に溶かすように
  薬を喉まで届けるのがコツなのだそうです

外蓋を外して机の上に置き
つづいて薬が飛び散らないようにゆっくり中蓋を外し
これも机の上にそっと置く
...というところからしてすでに「儀式」です

これをいかにさり気なく
たとえばチリ紙で鼻をかむような「普段の所作」として行えるか...
これはワタクシにとってダンディズムの追求でもあるのです

  と、ブログには書いておこう...はは、これは『龍角散トローチ』でしたね
 
 
 
 

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