「『NURO光』の工事は宅内工事と屋外工事の２回に分けて行われます」

代理店の人はそう説明してくれて、まずは宅内工事の日を決めたのですが
いま一つピンとこなかったのですね
だってウチはもう光ケーブルが来てるんですよ
何をいまさら工事しなくちゃならないんでしょう？

だってほら、ADSLを使っていてプロバイダを乗り換えたときって
こちら側では電話線はいじらず新しいプロバイダから送られてきたモデムと交換し
電話局内で接続先のプロバイダを変更しておしまい、だったじゃありませんか

てっきり光の乗り換えも同じだと思っていたら
なんと、もう１本『NURO光』の光ケーブルを引っ張って来るらしいのです
で、こちらが開通した時点で『ａｕひかり』を解約するという...
なるほど、確かに「ネットが使えなくなる期間がない」はずです

ちなみに、プロバイダはそのままなので
ワタクシがこういった手続きやる必要はないそうです

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1月15日に契約して、宅内工事は2月19日の午後
ずいぶん間がありましたが、特に急いでいるわけではないし
前に書いたように３月４月に開通する方が都合がいいわけですから構いません

午後といっても幅があります
日曜日を指定していたので午前中に買い物を済ませ、家で待機していました
そういえば、前の日のお昼過ぎとこの日のお昼前
ワタクシの携帯電話と家の固定電話それぞれに
見知らぬ番号の携帯電話から着信があって
それに気づかず応対できませんでしたが
工事の人が「〇時頃うかがいます」とかけてきたのでしょうか？
それにしても携帯電話や固定電話にも留守電をセットしてあるので
メッセージを残しておいてくれてもよさそうなものです

２時頃、玄関のチャイムが鳴り
　　というのは常套句で、実際に鳴るのは部屋のインターホンです（笑）
　　チャイムが鳴ったらすぐ玄関に行って「どなたぁ？」と言うので
　　20年住んでいてインターホンは一度も使ったことがありません
　　こういう設備が付くと判っていたら２階に付けてもらえばよかった
ドアの向こうには作業服を着た男性が立っていて
「あのぉ、今日、光ケーブルの工事をすることになっていますか？」
「え？」
「いや、こちらで今日、工事を頼んでいるということで間違いありませんか？」
手にした作業伝票を覗き込むと、我が家に関する事項が書かれています
だったら「わたなべサンのお宅ですか？」と訊けばいいじゃない
表札だって出してあるんだし...
結局この男性は最後までワタクシの名前を口にしませんでした
この会社では個人名を口にしないようにというマニュアルでもあるんでしょうか

家に入ってもらい、既設の光コンセントの前に案内し

「外壁からここまで管が来ていて電話線と光ケーブルが入っています
　管に余裕があれば新しい線もここを通してもらい
　プレートの隙間から出していただきたい」
「...私が言おうと思ったことをお客様に全部言っていただきました」

お膳立てができているから工事は簡単です
さすがに通したケーブルの両端を処理するのは専用の工具と
それと恐らく法律的には資格が必要なんでしょうが、てきぱきとこなしてゆきます

「これ、ビス止めしていいですか？」

声をかけられて傍らに行ってみると
壁の穴から延びたケーブルにつながったタバコ大のローゼットを手にしています
新設した『NURO光』のコンセントになるわけですが、ビスで固定されると...

「じゃぁ、フリーにしておきますか」
「本当は、こっちの光ケーブルと交換したいんだけどね」
「それはできません」

ワタクシの思惑として
元からあった『ａｕひかり』のケーブルをプレートから外し
そこに『NURO光』のケーブルを取り付け
暫定的に『ａｕひかり』は外出しで使っておくものの
解約したら使わなくなったケーブルを壁の中に押し込んでしまおう
そう考えていたのですが、きっぱり「できない」と言われました

「それは別の工事を依頼してやってもらってください」

あぁそうか、コネクターの形状が合わないとかの理由で「できない」のではなく
この男性が依頼された工事内容に含まれないから「できない」なんだ
...そう解釈しました

　　コネクターはプレートやローゼットに
　　「パチン」とはまっているだけですから
　　交換なんて素手でもできますからねぇ...ニヤリ（笑）

光ケーブルの屋外側の端っこには
『ａｕひかり』の時には設置しなかったのですが
樹脂製の接続ボックスみたいなもの（光キャビネット）が壁に付きました
屋外工事の日程を3月2日に決め
男性は帰ってゆきました
作業服に刺繍された会社名は聞いたことが無い名前でしたが
今度は電柱から引き込む工事だから、ＮＴＴの指定業者
おそらくミライト・テクノロジーズあたりが高所作業車で乗り付けてくるのでしょう