小結には快勝

 


小室さんのライブの翌日、東御にある『ふるさとの草笛』に行きました
もちろん「為右衛門そば」を食べるためです

昨年、shimoraさんとのコメントのやり取りで「小結」サイズならたいしたことないよ
という情報を得ていたので、それならワタクシもと思ったわけですね
しかし「横綱」についてはネットを探すとチャレンジ記がいくつか見つかるけど
「大関」「小結」についての情報は無いですねぇ
現時点で唯一見つけたのが昨年ワタクシが書いた記事だけ
「店の人に訊ねたら小結の量は1kg」というものくらいしか見つかりません
覚悟を決めて「為右衛門そば...小結で」と頼みました

でも、さすがは信州ですよ、地元客の多い『ふるさとの草笛』さんですよ
ワタクシが「小結」を注文しても動じることは無く、ごく普通に注文を通していました

  観光客が多い『佐久の草笛』だと
  大盛りを注文すると「お客さん大丈夫ですか?」と言われます

「序の口」って、どんなものだか見てみたい

でもまぁよく考えたら、「小結(1200円)」というのは
息子が注文した「くるみ蕎麦(900円)」+「かき揚げ(280円)」と
値段がほとんど変らないじゃありませんか
「くるみだれ」だけで300円することや「中盛り」が300円増しということを考え合わせても
それほど腰を抜かすような量ではなさそうです
  『佐久の草笛』の「中盛り」は体験済みです
案の定、やがて目の前に運ばれてきた「小結」は
「えっ、これだけ!?」と思ったほど器が小さく見えたのでした

横に置いたレンズキャップは62mmです

すり鉢を使った丼に蕎麦が入れられ
ワカメと山菜、豚の角煮が上に敷かれています
そして髷の大銀杏を模したかのようなかき揚げが乗った脇には木の葉があしらわれて
見た目にも綺麗な盛り付けです。創作メニューと謳うだけのことがある上品さですね

でも、これって上品に食べてたら途中で参っちゃうよね
わしわし食べてゆかねば挫けてしまいます

  20代の頃、上田・刀屋の大盛りを6分25秒で食べたことがあるけど
  逆に言えば、それ以上時間をかけてたら食べ切れなかったかもしれません

で、これってどうやって食うんだ?

あらかじめ蕎麦の上にとろろとワサビが乗っかっているから
直接つゆをかけてしまいましょう
「小結」サイズですとまだ器が小さいから手に持つこともできますし
底の方の蕎麦をすくって、つゆを満遍なく行き渡らせることもできます
この店のかき揚げは去年単品で注文して美味しいのは知っていますし
蕎麦に角煮なんて、と思っていた豚肉も意外に合うもので、美味しくいただきました

それやこれやで、美味しいと思っているうちにペロッと食べきったのでした

なるほど、shimoraさんがおっしゃったように「小結」はたいしたことはありません
草笛本店系で「中盛り」や「大盛り」を食べる人なら、足りないくらいかもしれません
もちろんワタクシも今や「大食いにチャレンジ!」なんて意気込みはなく
普通にお腹一杯になればいいわけですから
そんなときに「全部乗せ」的なメニューとしてなかなかいいなと思ったのでした


でもね、「小結」だからこそこんな余裕しゃくやく座ればボタン的なこと言えるけど
やっぱり「大関」「横綱」だと違ってくるんだろうなぁと思っていたら
座敷の向こう側を店員さんが大きな器を捧げ持って行くではありませんか
あ、あれが「大関」か...俺一人じゃ絶対無理

一体どんな人が食べるのだろうかと目で追ったら
小さなお子様を連れたご夫婦が仲良く二人で箸を伸ばしておられました
あ、なぁるほど、その手があったか


 

吾唯足知(われただたるをしる)

草笛の暖簾に染め抜かれた、古銭を模したこの4文字には
欲望を追求することなく、現在の在り様に満足し
お客様のために精一杯尽くす
そんな思いがこめられているそうです

お客としては、ちゃんと食べきれるだけの量を注文して
残したりしないように務めなければなぁ
やっぱりワタクシには「小結」で充分
ワタクシもまた、足るを知ったのでした(笑)